多くの人たちは、
自分の眼鏡が曇っていないか、
汚れていないを気にすることは知っています。
そして、汚れを落とそうとレンズを磨き続けます。
そして、思います。
こんなに物を見るレンズを磨いているのだから、
私の物の見方は正しいのだと。
周りの人たちこそがおかしいのだと。
しかし、本当にそうでしょうか?
レンズそのものが歪んでいれば、
どんなに磨いたとしても、
物事は正しくは見えないものです。
レンズの歪みは、
過去に受けた心の傷によってもたらされます。
人々の嘲笑や冷笑、皮肉や罵声。
それらは自分の気づかぬうちに、
レンズそのものに歪みを作ってしまうものです。
歪みを直す一番の薬は、
「ゆるす」ということです。
自分を苦しめた人たちや、
その人たちの言動は、既に過去の物ですから、
「ゆるし」と共に葬り去るのが一番です。
そして、他人をゆるしたら、
今度は自分の番です。
過去の心の傷にこだわった自分、
自分を傷つけた人たちを許せない自分、
様々な苦しみにとらわれる醜い自分、弱き自分を、
心の底からゆるしてあげたら良いのです。
そこから新しい人生が始まるのだと思います。