東京多摩借地借家人組合

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地主から買い取った株式会社が借地人に更新料400万円請求!

2013年10月23日 | 契約更新と更新料
品川区戸越で借地して住んでいる山本さん(仮名)は、この土地を父親の代である昭和21年より住んでいた。今から21年前に地主の承諾をもらって建物を建替えた。

 昨年、更新契約を締結したいと言って株式会社Aが通知してきた。何年か前に前地主から底地の売買の打診があり、この売買の仲介を行ってきたのがA社であった。

その後、前地主は地代の納入をこの業者の口座に振り込むよう指定があり、そのように行ってきた。ところが今回の更新契約の通知がなされて初めて、この土地を前地主から3年前に株式会社Aが買いとったことが分かった。

その後、A社は更新料を約400万円請求してきた。不信感をもった山本さんはいろいろ調べる中で組合の存在を知って組合に相談にきた。

組合では更新料解決マニュアルの本などを紹介しながら、更新料支払の義務がないことなどを説明した。

話し合いがつかないとA社は更新料支払と地代の増額請求を裁判所に申し立ててきた。その中で申立人は「更新契約にはないがこれまでの更新契約のたびに更新料を支払っていると聞いている」「そのうえで更新料を払わないならばその分の賃料を上乗せするよう請求する」というものであった。

このような調停に対して山本さんは、到底納得できるものでなく断固拒否して不調に終わらせると決意を語っていた。(東京借地借家人新聞10月号より)



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