桜が散った後、街中が新緑で一気に模様替えをしたかのようです。公園へ行くと木々の瑞々しい若葉が風に揺れ、地面からは草の青くさいにおいがもわっとにおってきます。花々の香りは草の青くさいにおいと混じっていよいよ甘く感じられ、その花々が咲く花壇の横を真新しいランドセルを小さな背中で揺らしている新一年生が走っていきます。山に目をやれば、書割のように平板だった冬の山が、萌え出した樹々によってすっかり3D化して迫って見えます。「山笑う」は春の季語ですが、まさしく山が笑いだしたような今日この頃です。
書き割りの ようだった山が 笑い出す
書き割りの ようだった山が 笑い出す
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