花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

氷瀑を見に行く

2015-03-03 22:18:15 | 季節/自然
 明日から3月という日、最後に冬らしい景色を見ようと凍った滝を見に行きました。ある登山道の途中にある滝は冬季凍ることを聞き、会社の山仲間と出掛けました。この日の天気予報はあまり良くなく、雨が降りだしたら途中で引き返そうかと思いながら家を出たのですが、空はバッチリ晴れ渡っていました。ただ、今年は冷え込みがそんなに厳しくなかったのと、2月と言ってもほとんど3月みたいなものだし、滝が凍っているかどうかを心配しました。山頂でカップ麺と紅茶ウィスキーのブレイクをとった後、目指す滝がある下山路に入りました。途中の沢らしきところは枯れていたので、仮に寒さが厳しくてもそもそも水がなければ滝は凍らないよなぁと、期待感がだんだん薄れていった時、樹林越しに白いレースのようなものが付いた岩肌が見えました。思わず足取りが速くなり近くに寄ってみると、滝に大きなツララがたくさん付いていました。氷の巨壁として迫ってくる八ヶ岳は硫黄岳の氷瀑は見ごたえがありますが、ポタポタ滴を垂らすツララの滝も冬っぽさと春っぽさが相俟って、かわいいながらいいものだと思いました。滴やツララが落下して砕け散る氷の欠片をよけながら滝を見上げていると、飛行機雲がさあーっとまっすぐに伸びていきました。あまりのタイミングの良さ、飛行機雲の見事なくっきりすっきり具合に、「春の予感はいいことがありそうな予感」と手前勝手な色気を覚えるほどでした。仲間たちも大いに喜んでいて、下山後、5時に始まった宴会は8時になっても9時になっても誰も帰ろうと言わず、10時半頃まで続いたのは満足度の高さを物語っていると思いました。

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