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4.1 歴史への関心 8/8

 (つづき)

4.1.4 テロの世界

 グローバルに対して、健全なローカルが作られる前に、テロが最大の脅威になっている。

 根本的な解決策としてGmL(Global meets Local)というアイデアでローカルを変えることです。

 アメリカに対するテロで、最初に思いつくのは、イスラム原理主義です。

 石油はアラーの思し召しです。石油がなければ、砂漠の民は変わらなかった。当然、欧米の干渉も異なった。宗教は大きなローカルです。死に対する制約という、極めて個人的なものが、社会を支配する。

 イスラムは一つではない。テロの原因を何に求めるのか。何を守ろうとしているのか。砂漠の宗教は本来、禁欲的です。ペルシャの拡大傾向とアラブの砂漠では大きく異なります。

 イスラムも石油に頼っていては、循環型社会にはなりえないは理解している。Think Globally、Act Locallyで立派にやっていくことができるはずです。イスラム原理主義のような民族主義はどのようにして、均衡社会に移行できるのかは、トルコの実験が示しています。


 9.11で感じたのは、原因と結果の取り違えです。

 原因はLocal meets Globalです。グローバル同士で戦った末に、権力をローカルな世界に押し付けて、収奪を始めたからです。ローカルな論理は極めて分かりやすいので、市民の賛同のもとに行動を始めた。個人行動としてのテロが分かりやすかった。

 原因はグローバル側にあるのに、それをローカル側からの攻撃とすることで、次のスパイラルを始める。結果を原因と見ると、次のスパイラルはさらに強力になり、ホロコーストにつながる。

 根本的な解決策はGlobal meets Localです。グローバルがなくなると、全体のコントロールができなくなり、ローカルにとっても悲劇になる。グローバルがローカルの個人に対して、支援していく体制が解決につながる。
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4.1 歴史への関心 7/8

 (つづき)

 アメリカ・ロシア・中国の関係は微妙です。

 金融危機に対する対策としての米中による200億ドルの輸出信用供与でも合意した。中国では中国が購入した米国債の目減りによる損失が、また逆にアメリカでは中国の米国債の大量売却の可能性などがそれぞれ議論された。

 中口間では東シベリア原油を中国に送るパイプラインの中国支線建設で合意した。パイプライン建設では、250億ドルに上る中国の対口融資提供で決着したといわれている。軍事面では、ロシアは中国の武器輸出に懸念を持っている。

 オバマ新政権が発足すると、米口関係に改善の動きが生じた。オバマ大統領は、米口関係の悪化を防ぐことの重要性を確認した。オバマ大統領は、米口両国が核兵器を削減すると同時に核拡散を防止する努力を主導することで大きな役割を果たせると指摘した。


 そして、グローバルの本家のアメリカ支配も代わり始めた

 私の中では大統領選挙、図書館、ライブラリの3つがつながりました。キーワードは「Global meets Local」です。三つとも、グローバルがローカルを支援するソーシャルな世界です。

 オバマの「Change」は、その三はコミュニティを創り出します。図書館は公共の立場で、本を通じて、市民サービスを創り出してきた。ライブラリはメーカーが販売店でのグループ活動を支援して、情報共有ノウハウとコミュニティにつなげる役割を持ちます。

 オバマの変革については早くも疲れが見えてきています。支持率は急激に落ちてきています。オバマ人気の低落の最大の原因は、医療保険改革への国民からの反発だそうです。

 オバマ大統領への高い支持も米国民のその「大きな政府」への不満や反発を崩すまでには及ばず、その不満が逆に支持を崩し始めた。方向を決めても一直線にはつながらない。

 この動きと、アメリカでの新型インフルエンザの拡大が結びつく。オバマ大統領がカリスマ的に動き出すシナリオが考えられます。原因から考えるのではなく、結果から対応していくのがアメリカ流です。

 (つづく)
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4.1 歴史への関心 6/8

 (つづき)

4.1.3 グローバリズム

 今の社会を支配しているのは、グローバリズムです。歴史をローカルとグローバルの対比で分析してきた。グローバルがグローバルを追求ができなくなった現在、どちらに向かうかによって、世界が変わっていく。

 日本がグローバルになるキッカケは、明治維新と富国強兵です。

 日本の国民性はまとまることで力になるk利口にある。これは共同体を前提とした「米の文化」の帰結です。陸軍・海軍が生まれた。日清・日露は正義の戦争で推移した。やれば、どうにかなるという思想が生まれた。

 大恐慌からの抜け道を探して、弱いところを遡っていった。それが台湾・朝鮮・満足であった。そこは、偶然だけが支配する世界であった。成り行きが理由になる世界であった。何も考えない国民性に依存した、政府もやはり、なにも考えていなかった。歴史は当時、中国に穴を開けていたのは確かです。

 日本がLocal meets Globalでグローバルに巻き込まれたのは日米戦争の結果です。

 国家の抑制ルールは存在したが、「天皇の統帥権」という「長州のつくった憲法」が邪魔をした。天皇という頂点があるのに、天皇はその権力を発揮しない。頂点の方向はあるけど、頂点がない状態です。富士山のような「台形」になっている。明治天皇時は台形として、機能していた。

 広田興毅は「ことをなさない」姿勢を貫いた。ことを起こすには「天皇の統帥権」は絶対であった。それさえ変革されていれば、三国同盟も対米戦争は避けられた。

 歴史的には。グローバル化の家庭にある。

 集中にすることにより、格差が生まれる。格差のない「平等な世界」を望むのであれば、他の世界の情報から隔絶した社会しかあり得ない。他があり、自己があれば、意識を平等に求めれば格差になる。

 モノを作るには、グローバル化は避けられない。それをさまざまな集約を意味している。エネルギーにしても、資源にしても、人間にしても、一度集めないとグローバル化は達成できない。

 自然を求める心は分かるが、ローカルだけでは、今の人口を賄いきれない。人口を極端に減らすのでなければ、グローバルの力を使っていくしかない。そこから、ローカルを支援するグローバルのアイデアが生まれた。

 21世紀のルールを考えると、日本とアメリカで、ルールを作ったものが、世界のルールになっていけば、非常にやりやすい。アメリカに方向を示し、引っ張っていくのが、日本の国益そのものになる。

 「21世紀はアメリカの世紀でないことは確か」と言われている。日本は21世紀を先導するシナリオが必要です。せめて、サファイア循環ぐらいのシナリオを持ってほしい。

 その際に、日本は武力を使わないことを守ってきた優位性が効いてくる。日本から新しい世界を発信すれば、世界から信頼される。

 (つづく)
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4.1 歴史への関心 5/8

 (つづき)

 では、中国の将来をどのように描くのか

 「中国の世紀」を実現するための3つの関門がある。第一の関門は「経済力」で、中国はクリアできる。第二の関門は「軍事力」である。もっとも厳しい第三の関門は、他国を吸引できるだけの「磁力」である。魅力的な「物語」をつくり上げなければならない。

 『アフリカを食い荒らす中国』では、中国は総合的な力でアフリカに入り込んでいる実態を書いています。特徴は政治には口を出さないことです。「民主主義」を輸出するアメリカとは逆の方式です。中南米に喰い込んでいる中国の利権は知っているが、今回はアフリカが対象です。

 中国の最高幹部のなかでは、温家宝首相だけが別の戦略をめざしている。国民のあいだに拡大しつつある深刻な不平等を緩和する手段を講じてこそ、より持続的で、消費者主導の経済成長のための基礎を築くことができると考えている。


 中国であって、中国ではない、満州についてのべます。」

 満州は交差点として機能している、おなしく手、きれいな町です。

 日本⇔満州⇔北京・上海。アジアをいかに、共通の意識をもたせるか。アジア統一はムリです.それをすると中華思想とぶつかり、お互いが不利益を生ずる。

 東南アジアをどう結びつけるかです。ここはイスラムとヒンズーという世界です。

 (つづく)
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4.1 歴史への関心 4/8

(つづき)

 現代中国は分裂寸前です。

 大連は日本・韓国と中国の交差点であり、上海は実験都市だけど、あまりにも実験都市すぎる。北京は政治の街である。広いだけです。無機質で13億人のうちの3億人の世界を作り出す。

 都市部の3億人と同様な生活を農村部が達成することはできない。あくまでも、消費中心で、人の供給源になる。ローカルがグローバルに支配される世界。時として、アフリカに追い出されることもある。

 大連の経営者から、「中国共産党は世界最大のMBA」という認識を聞いたときは納得しました。3億人と13億人の使い分けているが、残りの部分はあまりにも過酷な環境です。共産党の無節操さを武器にされたときに日本に対応策はない。


 今の中国はチャンスにあふれている。

 チャンスと挑戦は同時に存在する。遅れたものが先のものを追い越す。中国は5年もかからずに世界最大の移動通信市場の一つとなり、電気通信投資額は世界第三位である。そして、世界第2位の国になっている。

 新しい国際競争が始まっています。中国の教科書での課題として、「上記した材料をまとめ、わが国が新しい国際競争の中で、飛躍的な発展を遂げるために、どのような挑戦に向き合わなければならないのか、またどのようなチャンスをつかむ必要があるのかについて考えましょう。」となっていた。考えたら、競争するのでしょう。

 世界の金が集まり始めている中国対して、否定的な見方をしている。外ヅラは優等生だが、内実は火の車の中国経済、党への不満が国有企業リストラ組、外国企業に働いてきたホワイトカラー、ブルーカラー、学生、退職警官に出ている。

 (つづく)
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4.1 歴史への関心 3/8

 (つづき)

4.1.2 全体主義の実態

 共産主義を含めた全体主義について考察してきた。それらは過去のモノではなく、今の歴史に関わっていると同時に、今後の歴史にも影響を及ぼしている。

 スターリンには謎が多い。ピーター大帝は、1703年にペテルスブルグを作り、エルミタージュに富を集めた。ほとんどが農奴の世界において。1919年のロシア革命がなぜ、成功したのか。それを小心者のスターリンがかすめ取り、猛威を振るったのか?

 レーニンの思想は徹底していた。その思想を外に出したのがトロッキーであった。赤軍も彼に従った。内を固めたのが、スターリン。暴力装置を握った、粗野なスターリンに追い出され、殺された。

 同じ時代に、ヒットラーがいて、ルーズベルトがいた。共に全体主義を志向した。それぞれの国と国民の性格を受け継いでいた。ルーズベルトの政策も同様である。それぞれの軍隊の後方には銃殺隊が控えていた。人口の多さでスターリンは生き残った。

 現在はプーチンです。1989年のベルリンの壁崩壊、1991年のバルト三国独立から、ロシア崩壊へ。崩壊後は国民の平均年齢を落とす世界に変わった。エリティンからプーチンへ。強権政治は変わらない。ロシアは求心力を求める。

 社会主義から資本主義に行く段階で、大きな格差を生んだ。富める人と貧しき人に分かれ、国家が富めるものを強奪を図って。貧しき人は新しき支配に組み入れられた。そして、国営企業の世界の掌握していった。

 プーチンはロシアのエネルギーを集中化することで、力を得た。その力を人民に使うのではなく、自らの権力強化に振り向けた。権力だけでは支配できないことはロシア時代に証明されている。次に何を狙うか。


 次は、現代中国の輝ける星、毛沢東です。

 広大な国を守るには、強大な権力が必要である。中国大陸は水の供給に悩んできた。まとまらないと死に絶える。中華思想は土地が生んだ。過去には異民族に数回支配さえた。本当は分裂国家なのかもしれない。中国の農民は、時の政権とは無関係な所にいた。ひたすら這いつくばって生きてきた。八路軍の人民の戦いに巻き込まれて、土地から離された。新たな悲劇が始まった。Local meets Globalの始まりです。

 個人が歴史に及ぼす影響もあるが、戦争の隣で、畑仕事している農民がいるのが、かつての中国イメージです。文化大革命での虐殺と女性解放で全国民が巻き込まれた。そして、無分別な理数系の支配する世界へ変わってきている。

 (つづく)
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4.1 歴史への関心 2/8

 (つづき)

 ナチの戦略について、戦後書かれたものがあり、納得がいるものがあった。それは「沈黙の螺旋」です。

 最初は小さなこと、自分には関係ないこととして黙ってしまうと、次には、それを根拠にして、黙るように強制される。ナチのように暴力を用いる時もあるが、発言するものをパッシングすることで雰囲気を作り出す。

 様々な人が様々な形で、様々なところで発言することが認識を変えていきます。私の場合は「孤立と孤独」からの発言になります。だから、最後の最後には信じてください。

 ナチの手法としては、沈黙は沈黙を生んだ。そして、暴力で封じ込めた。小さな力を無視すると大きな力を行使される。二度と使わせないために、EUは生まれた。日本も全体の動きを見ていかないと螺旋に陥る。


 なぜ、個人の発想が世界を支配したのかのプロセスを考えた。Think Locally、Act Globallyの世界の分析です。

 個人の発想は時代の雰囲気に合うと、強力二なることがある。時代の影響を受けるのは「個人」です。宗教的なこと、政治的なこと、経済的なことの被害意識を明確にすることで、多くの人の共感が得られる。その共感を個人レベルで行動に移っていく。

 それらが、グループに伝播していく。グループは自分の身近なものを信じる傾向にある。預言者とアジテーターにより、グループの範囲が拡大する。拡大を始めると、利益が利益を生んでいく。お互いの欠点を埋めながら、拡大する。

 そして、グループが国家を支配していく。全てのグループにチャンスがあるが、偶然によって、一つのグループが選ばれる。不安定な時代では、分かりやすいグループが選ばれる。彼らが暴力的な手段を行使した時に破壊が始まる。

 (つづく)
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4.1 歴史への関心 1/8

ナチ成立の疑問から歴史に関心を持った。全体主義から、グローバリズムの限界まで広げてきた。今の関心はグローバリズムが行く末です。次の形態をさまざまな観点から考えていきます。

4.1.1 ナチ成立の疑問

 大学での歴史で、最大の疑問はドイツ市民がなぜ、ナチを受け入れたかです。

 歴史に偶然は存在しないから、ドイツにナチが生まれたことにも意味があり、私がそれに関心を持ってことにも意味がある。そんなことを知りたくて、「我が闘争」を読み始めた。

 ナチに関する本は多く出ています。EUの政策、フィンランドの戦略、アメリカの中東政策にも反映されています。それらをつなげていきます。今も歴史は作られている。

 歴史を捉えるためには、個人は一つの観点です。ヒットラー、スターリン、毛沢東などは中途半端ではなかった。彼らは徹底的に行った。何千万が殺されたことになっている。何がそれを可能にさせたのか?


 ドイツ歴史教科書から、歴史認識を調べた。

 「国家」をナチに、合法的に略奪された。「国家」社会主義者たちは、全国家権力を掌握した後、州の政治警察を親衛隊国家に直属させた。現存法を廃棄することなく、規範国家と措置国家として、効率的に統制した。

 法治国家は空洞化し、<国家の敵>への迫害として、保護拘禁を行った。<国家の敵>には、共産党員だけではなく、精神異常者、ジプシーなどの弱者を指していた。そして、<強制労働><強制収容所>へとつながった。

 最後に、失敗に終わった「国家社会主義への抵抗」が書かれている。なぜ、失敗したかは偶然のように書かれている。だけど、「白バラ」が成功する体制ではなかった。

 (つづく)
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次期ネットの情報共有レイアの全体設計を始まる

未唯へ。昨日も遅かったですね。11時には下でスタンバイしていました。何か起こったのか。奥さんには連絡してください。

ずっと、変な夢を見ていた。電算部の「作る」部隊が来て、ネットワークのことを嗅ぎまわっている。

現在の社長ミーティングをこれだけの規模と深さでできるのは、10年の経験と実績に基づいています。ネットワーク会社の部長が言うように、それだけの思いを持った人間は私以外にはいません。

ネットワークもルールになったところで、管理をお仕事にする組織の人に渡しました。彼らは、ルールを守れば、仕事になる。ネットを使う人の思いには配慮しない。だから、今回も私が出っ張っています。

販売店が困っているから、その調整に入ったパートナーは、我々の本来のDNAで行動した。このDNAをGMもOも持っていない。室長は持っている。室長との接続をはかります。

私の場合は、このDNAを持っているが、組織を超えてしまったので、組織のレベルの話は理念から判断しているので、論理からしか判断できない。組織を超えたのは、研究開発部門にいた頃です。それ以来、サラリーマン的発想とは無縁になった。

この立場を生かして、次期ネットの情報共有レイアの全体設計をしている。販売店社長に堂々と理念を語ると同時に、この会社の最大の欠点を修復させようとしている。それは現場でのニーズが企画に上がっていない。つまり、循環ではなく、一歩通行になっていることです。

この循環の次のステップはお客様との循環につながるものです。この会社で、この循環ができれば、日本の社会全体で循環ができます。そこで、地域が主役になれます。グループとか個人が主役なれます。より多くの人が知恵を出すことで、全体が回る。

グローバルからローカルへ一方通行の世界では、ローカルが主役になれません。このモデルは、社長ヒアリングするときに全面に出てきます。プレゼンしている間に、ローカルでのニーズを企画部門に皆で訴えましょうとアジっている。

この会社は「ものづくり」に戻ることはできない。グローバルからローカル主体しか道はない。「ものづくり」はグローバルの中核のRealizationそのものです。これはお客様とはつながっていない。循環できない。

お客様の大半は「いいクルマ」だから買うわけではない。日本のPCメーカーに対して、マックのような存在を狙うのならわかる。それなら、社会を変えることを会社の方針にしないと意味がなくなる。

社長ヒアリングしていて、感じるのは、お客様とふだん、つながりたいということです。売ることよりも使うことでお客様を支援していくことで、つながりを意味あるものにしていきたいと思っている。
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