goo

長倉洋海とマスードと本

未唯へ。イスラムの世界に興味がありますか。マスメディアが伝えていることは信じてはいけません。多くの本を読んで、できたら、現地に行って自分で判断してください。

9.11のイスラムの特攻に際して、彼らがどのような心境であったか知りたかった。アフガニスタンに行く代りに本を読みました。
アフガニスタンのマスードが9.9に自爆テロで殺されたこと、そのマスードを10年以上追いかけていた日本のフォト・ジャーナリストがいることを見つけた。それが長倉洋海だった。
それをきっかけに、大量に新刊書を読むようになった。2001年600冊が2002年には倍の1200冊になりました。あまりにも、自分の知らないことが多すぎる。このままでは死んでも死にいれない。読むことで分かったことは、「大国の論理」と「イスラムの心」と、それらを伝えようとする多くの日本人がいることです。

長倉さんの講演会が名古屋であったので、それにも参画しました。といっても、車座になって聞くようなカタチでした。彼らしさが伝わってきます。

先週、幸いにも、先週借りた本に『ボクが見てきた戦争と平和』740.21ナガという最新刊書がありました。そこで一番気に入った部分を抜粋です。

「仲間を待っていた時、マスードが戦闘服を脱ぎ、本を小脇に抱えて家から出て行きました。その後を追うと、マスードが草原に横になって本を読み始めたのです。一人、草むらに寝転んで本を読んでいる姿が戦争をしている人の姿には見えなかった。」

「タリバーンの攻勢の前に、首都からの撤退を強いられました。撤退の混乱の最中、三〇〇〇冊の蔵書を持ち出して、故郷の実家の隣に客人用の小さなゲストハウスの廊下に持ち帰った三〇〇〇冊の本が積み上げられていました。イスラムの本、トルコのイスタンブールやカイロの歴史を紹介した本、イランの詩や恋愛小説、毛沢東やド・ゴールの自伝などさまざまなジャンルの本がありました。マスードの睡眠は二時間ほどでしたが、その貴重な睡眠を削っても読書に時間を割こうどしていました。」

「いつか故郷に図書館を作りたいどいう夢も持っていた彼にとって、読書とは生きるのになくてはならない大切な支えだったと思います。」

マスードが生きていたら、アフガニスタンの今と未来は大きく変わっていたでしょう。マスードは仲間に日本を見せたかった。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )