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10歳と14歳へのメッセージ

未唯へ。エコットに中学生が環境学習に来たそうです。ジャージでインタープリターの座学を聞いている模様がアップされていました。私には、中学生に渡したい思いがあることに思い出しました。

2年くらい前に、エコットの企画ワーキングを行っていました。その時には、市民側の意見は大きく2つに分かれていました。一つは必ず、来訪する小学4年生中心の企画で十分というものです。説明イメージは学校教育の一環での座学の形式です。生徒は「教えるもの」ということで、先生経験者が推奨していました。もう一つは、市民参画にこだわって、土日の参画型の企画も考えて生きましょうというものです。私は当然、後者です。

小学4年生(10歳)について、色々と考えました。そのころに読んだ本に、10歳は「内なる世界から外なる世界に向かう」年と書いてありました。それまで、家庭という「社会」に居たものが、外なる「社会」に気づき、歩き始める。「家」と「木」と「人」の3つを絵に書いてもらうと関係がよく分かると書いてありました。そこで、私が出した企画は10歳の時の絵を残してもらい、エコットに蓄積しておいて、数年後に再訪した時に、比較してもらい、自分の気づきの分析をするというものです。

その時に、14歳バージョンも考えました。その当時、「13歳のハローワーク」とか「14歳の哲学」が話題になっていました。この14歳というのは、将来を決める、重要な年齢です。そこで企画したのが「未来の暮らし」です。これを展示の一番端に作ってもらいました。だけど、これをインタープリターが説明しているのを見たことがありません。

というのは、これは座学ではなく、生徒一人ひとりに考えてもらうための展示なのです。一通り、展示の説明を終え、環境問題を考えた最後に、「それであなたはどんな未来を想像しますか」「その未来に対して、あなたはどう関わりあっていきますか」ということを問うものです。

環境などというのは、技術者に任せればいいという人は、技術者になることもできるし、皆で考えていこうという人は、政治家になることもできるし、家庭の中から変えていこうという人なら、賢い生活者を目指してもいい。これを一番考えて欲しいのは中学生です。

だから、インタープリターを通じて、中学生にメッセージが渡るように、再度、企画に参画しましょう。
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