高麗橋桜花 徒然日記ー料理人はどこまでできるのか ー

「高麗橋桜花」店主・「大阪食文化研究所」主宰森田龍彦のブログです。どうぞご贔屓にお願い申し上ます。

すり流しの作り方

2006-06-27 | 料理日記

 野菜のすり流しのベース

 ①玉葱(350g)は、繊維に垂直に薄く切り、少量の塩・砂糖で和えておく。玉葱がしんなりしてきたら、鍋に玉葱(出てきた水分ごと)、皮を剥いてスライスしたジャガイモ(200g)を加えて、弱火で加熱する。

 ②玉葱が透き通ってきたら、お米(60g)、昆布だし(300cc)、お酒(30cc)をひたひたくらいになるまで加える。(途中、水分がなくなりかけたら、少量ずつ加える。)

 ③ジャガイモ・お米に充分火が通ったら火を止めて、ミキサーが回転しやすいように昆布だし(400cc)を加えて粗熱をとる。ミキサーのかけたあと、裏漉す。(出来上がり約900cc) このベース1に対して、昆布出汁を1.5を加えたものがすり流しのベースとなります。

 トマトの場合ートマトは皮付きのまま一口大に切り(200g)、すり流しのベース(250cc)で弱火で煮て、ミキシング・裏漉す。

 菊菜の場合ーすり流しのベース(250cc)を弱火で温め、菊菜(20g)・三つ葉(1/5束)を加えて良く混ぜて、火を止める。ミキシング・裏漉す。

 胡瓜の場合ーすり流しのベース(250cc)を弱火で温めた後、火を止める。胡瓜の乱切り(1/2)を加えて、ミキシング・裏漉す。

  もっと、シンプルな作り方も出来ますが、今回は大阪府産の野菜を使いたかったので、ジャガイモ・玉葱も使いました。とろみをつけるのに水溶き片栗粉を使ったりしますが、お米を使うことで栄養も風味をプラスすることが出来ます。

 本来のすり流しは、すり鉢ですったものを出汁で延ばすので、元の食材が細かくなって残っています。この日は、提供上の理由から、裏漉ししています。出汁も野菜の風味を感じてもらうために、かつお節を使っていません。

 なかなかの健康食品だと思います。暑い日に冷たく冷やしても、そんなに風味を落とさずに飲んでいただくことが出来ると思うので、是非試してみてくださいね。

  
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