高麗橋桜花 徒然日記ー料理人はどこまでできるのか ー

「高麗橋桜花」店主・「大阪食文化研究所」主宰森田龍彦のブログです。どうぞご贔屓にお願い申し上ます。

親子料理教室

2007-10-29 | 農業・食育・食文化について

  今月14日に私自身は3回目となるまんでい会による親子料理教室に参加しました。。
 大阪の有名な料理人があつまるまんでい会。オーナーや料理長でなく、在籍しているのは実は私だけです。。

071014_1220  今回の和食の献立はとてもベーシック。同じ豆腐から作られる白和えとひろうす、牛肉の時雨煮と松茸ご飯のおにぎり、山菜の味噌汁でした。
 毎年、作る事にばかり集中することが多かったのですが、今回は質問タイムが多く作られたり、生のクレソンを子供達にもかじって貰ったり、より参加してくれた親子さんと料理人の交流が多かったように思います。

 参加者のお母さんから、「和食は難しいので、日本料理を選びました。」というコメントがありました。一番身近で、しかし意外と難しい料理となってしまっている和食の現状を感じました。

Img_4988_2   たしかに和食は基本的にいろいろと手間がかかることが多かったり、出来上がるまでに時間を必要としたりする料理法が多いかもしれませんね。なんとか和食離れを防ぐためにも、シンプルでしかも美味しい料理の仕方を伝えていくことも大切かもしれません。講師の私達も、普段とは違う形で食べる方との交流があるので、とても勉強になります。

 参加して下さった方々が、料理を作る事の大変さや出来上がった時の充実感を感じてくれて、小さい時のこの経験が将来、食を大切にしてくれるきっかけになってくれたら、嬉しいですねー。

 料理教室終了後、イタリアンの方々とお疲れ会。ポンテベッキオさん・ジョバノットさん・ルッチョラさん・パンヂュースさん・サグラマーブルトレさん・遊山さんという大阪が誇るイタリアンの名店の方たちとなにわ翁さんと私。昼からビールを飲みながら、楽しい時間を過ごしました。また、新しい輪が広がりそうです。(でも、早朝からの集合だったので、皆眠そうでした。。)

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コナ博 こなもん王座決定戦にいらっしゃい!!

2007-10-21 | インポート

今週はやばかった。。
いろいろと書きたいことありますけど、なかなか書く時間が作れません。
しかし、自分でもよく次から次に書く事がでてくるな、と感心します。
Photo  今日は天満宮にある茶道のお稽古場で発表会でした。
まだ未熟者の私はお客様の前でお手前をする事はありませんでしが、水屋でちゃんとお茶を点てたり、お運びをしましたよ。
 少し余裕があったのでお客さんとして一服頂いたりと、簡易ではございますがお茶席の開催側を経験出来て良かったです。(掛け軸には平常心是道、と書かれています。)

 やはり茶道の季節の装いやおもてなしなどは、特に日本料理には大切なエッセンスだな、と最近強く思います。

Photo_2  その後、難波に移動して、今開催中のコナモン博覧会 こなもん王座決定戦の会場へhttp://www.konamon.info/vote.htmlコナモン協会の皆さんを表敬訪問。この日を目指して頑張ってきた姿を見ているだけに、私も感慨深くなってしました。
 明日まで湊町リバープレイスでこなもん王座決定戦を行っております。たこ焼きやお好みなどの名店が集まっていますので、是非遊びに来て下さいねー。(真菜会長とウッスマンも頑張ってます!!)

 さらに本町に移動して、野菜のソムリエのコミュニティー大阪代表として、交流会に参加。
 資格をどのように活かすか、というテーマでした。少人数でしたが、参加者の方が自分の夢や目標に向かっての刺激的な一日になっていると嬉しいです。この資格には、まだまだたくさんの可能性があると思います。もっと、この輪が大きくなって、活発になれば、もっといろいろなことにチャレンジ出来ると思っています。

 最後は心斎橋に移動して、ワインバーのピノ・ノアールさんとパシオン・エ・ナチュールさんに。
 ピノ・ノワールさんでは、早くも箕面ビールのヴァイツェンが飲めるようになってました。。ほんと、嬉しいです。。
 思わずビールを飲みそうになりましたが、グッと堪えて、予定通りに赤ワイン。SAVIGNY LouisChenu。
 綺麗でバランスの良くて、スーと口の中に入ってくるようなピノ・ノワールでした。これに和食を合わせるなら、揚げ出し豆腐というお答え。なるほど、シンプルだけどこれは面白い組み合わせ。思いつかなかったなー。生姜との相性も悪くないみたいだし。

 ナチュールでは、ランブルスコ 04。
デイリーの微発泡の赤。なかなか飲みやすくて、ミンチカツや串カツなんかを食べながらの、ワイワイしたいようなワインでした。しかし、北山さんが一年もイタリアで修行してなんて、初めて知りました。。頑張っている人は、どこまでも貪欲に頑張ってますね。。
 今度のBBQは、ナチュールのワインセレクトにピノノアールさんにもコラボしてもらいことになってます。ますます楽しみが広がって行きます。

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最近の活動報告。

2007-10-17 | メディア

まずはコナモン協会のHPで、新しいブログを立ち上げてます。
タイトルは「おおさか食文化研究所」です。
 まあ、ほとんどがmixiの日記や私のブログの内容と同じなのですが、実はそれぞれ微妙に書いてる視点が違っていたりします。
 初めはこのブログの依頼を受けた時にお受けするか迷ったのですが、ちょうどその時期に「新聞記者は事実を知っているから書くのではなく、書くから知るのだ。」という文章が目に入ってきました。これも出会いです。基本さぼりな性格の私なので、ある程度緊張感がある環境の方が頑張れます。

 関西どっとコムの取材を受けました。
知り合いの直売所のある農家さんを紹介しております。
http://<wbr></wbr>www.ka<wbr></wbr>nsai.c<wbr></wbr>om/tra<wbr></wbr>vel/co<wbr></wbr>lumn/o<wbr></wbr>dekake<wbr></wbr>_pro/i<wbr></wbr>ndex_0<wbr></wbr>70925.<wbr></wbr>html

 あと「大はまのポン酢屋」さんで月一で、こちらのポン酢を使ったお料理を公表することになりました。 プロの世界でもだんだん手作りすることがなくなってきたポン酢。また市販のポン酢はどうしても体にとって余計なものを入れないと、商品管理が難しいのが現状です。
 大はまさんは現在でも天然のすだち果汁をたっぷり使った、極力余計なものを加えないで真摯にポン酢作りに取り組んでおられます。味はとてもすっきりしていて、酸の効いた味に仕上がっています。
 大はまさんは今後更に無添加のポン酢作りを目指してくださることになりました。少でもそのためにお役にたてれば、と思っています。皆さんも是非、良い食品作りに協力してくださいね。

 最後に野菜のソムリエの交流会が今週末にあります。もちろん、資格取得に興味のある一般の方も参加出来ます。最後に、今週の土曜日には私がお稽古させて頂いている天満宮の梅香学院でお茶席をご用意いたしております。もし、お時間にご都合がつきましたら、是非遊びにきてくださいませ。

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コメント (4)
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「地野菜とビオワインの会」 箕面ビール祭り!

2007-10-17 | 生産者訪問

「地野菜とビオワイン」イベント 箕面ビール祭り!
大阪でこんなにも美味しいビールが造られてんのん、知ってまっか?

 会の盛り上がりはこちらのブログにて。

 真夏のBBQからつながりました。流石地野菜とビオワインの会会長の富鶴さん。行動が早い・和が広がる・縁がつながる、素敵なイベントでした。

 今の大阪人は意外と地元のものを自慢しない。でも、実は昔のなにわも同じです。昔から大阪はものではなく、人の縁で商売がつながってました。人がしっかりしてたら、その人が作るものもよい物が生まれることを知っておりました。もっと言うなら、育てるくらい懐が深かったのではおませんやろか。

 箕面ビールさも同じ。家族総出での営業。昨今の原料の不足や高騰と戦いながら、真摯にビール作りに励んでおられます。同じ大阪人として、ほんまにありがたいことです。初めて箕面ビールさんにお邪魔して一年が経ち、ようやく少しずつですが恩返し出来ました。
http://<wbr></wbr>naniwa<wbr></wbr>-yasai<wbr></wbr>.blog.<wbr></wbr>ocn.ne<wbr></wbr>.jp/ry<wbr></wbr>ourini<wbr></wbr>n/2006<wbr></wbr>/07/in<wbr></wbr>dex.ht<wbr></wbr>ml
 
 料理は北新地の串揚げ「なかなか」さんと初めてのコラボでした。さすが、北の人気店だけありまして、BBQという厳しい環境の中で綺麗で、丁寧な仕事をされていました。そして、こちらにもいろいろとご配慮頂きました。ほんとありがとうです。

 さて私の料理ですが、たぶんもう読むのが疲れてきたと思うので、簡単に。
Dscn3242  天然紅鮭の昆布締め 松前焼きー薄めに塩をあてて、贅沢にもこんぶ土居さんの真昆布で昆布締めにしました。それを焼いた後に、塩昆布を細かく砕いたものをかけて食べてもらいました。←早速、コルビ先生の料理を参考にさせてもらいました。でも、相性抜群で、自分ではかなりお気に入りです。

 Dscn3247 あと、秋の味覚の吹き寄せ 朴葉味噌焼きです。
 朴葉の上には、11種類の秋の味覚がのってます。なにも手を加えてないものもあれば、こっそり下処理しているものもあります。これもすべて、食べてくださった方の笑顔が見たい一心で考えます。やなもりさんに里芋の処理の仕方をほめてもらえて、少し感激でした。いちぢくも好評でしたね。周りのイタリアンのシェフに影響されながら、自分の料理の幅が少しずつ広がったら、嬉しいです。

Dscn3245_2  あと、bossanovaの高尾典江さんliveが最高に良かったです。準備でゆっくり聞けなかったけど、やっはり音楽はええなー、と思いました。すごく心が癒されるような感じがしました。

 準備大変やったけど、ほんと充実した一日でした。関係者の皆さん、ゲストの皆さん、本当に感謝です。ありがとうございます。

 追伸ーこの会を主催してくださった富鶴さんはもちろん、いろいろと手伝いしてくださった釜たけうどんの木田さんや、残った朴葉焼きを大切に持って帰ってくれたPAPUAさんの姿を感じながら、つくづく素敵な方々に見守られている自分は、本当に幸せものやと思いました。
 そして一番の幸せはいつもピンチになると助けてくれる嫁さんの存在です。今回もいっぱい手伝ってくれました。ほんま、おおきに。。
 

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若手の勉強会始まる

2007-10-10 | 農業・食育・食文化について
 9月30日に、一つ目標が実現しました。
 
Dscn3200  それは食に関係する若手の方々で集まる、勉強会です。
 食の世界を一生懸命追及すればするほど、多くのことを学ばないといけないと痛感します。人の時間には限界あるので、以前から志を共に出来て、お互いが切磋琢磨できるような勉強会を開催したいと強く思うようになりました。
 この数年間のたくさんの出会いの中で、食や仕事に真摯に携わっていて、しかも熱い思いを持っている人。自分で何かを生み出したいともがいている人の集まりです。
 
 今回は初めての集まりだったので顔合わせができればと思っていたのですが、最初から思った以上に話が弾みました。
 参加した皆さんがそれぞれの分野で、これからの食を取り巻く環境を変えたいと思っている。普段の生活ではあまり感じないかもしれませんが、食をとまく環境は年々厳しいものになってます。原材料の不足や高騰、環境問題。跡継ぎ不足や技術の不継承、食そのものが軽視されていく現状。。
 今回参加してくださった方から、自然とそんな話が出てきて、初対面なのにとてもわずかな時間で思いを共有することが出来たように思います。プロである以上、クオリティーを高めていくことは当然なのだけれど、決してそれだけにとらわれないでこれからの食を大切にしたいという思いが皆さんからヒシヒシと伝わってきました。そして、そこには新しい発見や学ぶことがたくさんありました。
Dscn3203 今回は会のメンバーの方々にお持ち頂いた食材を堪能しました。
画像は秋鹿さんのお酒に、犬鳴豚の肩ロース(百頭に一頭あるかないかの逸品だそうです。)、渡辺さんの原木しいたけです。他にも遠藤さんの天然きのこや讃州さんの切りたてのうどん、最後は山根先生が薄茶を立ててくださいました。もちろん、お酒は篠原さんと北野さんの器を使わせて頂きました。
 参加された皆さん、現状に甘えずに更に自身を高めるために悩み、もがいています。情熱も持ってます。そして、自分が感じた感動を伝えたいと真剣に思っています。ほんと食に関する根っこの部分を話し合えたような気がしました。
Dscn3204  会が始まるまではとても緊張していて、会の最中や終わった後は鳥肌がたちました。そして、本当に嬉しいことに今回参加してくださった皆さんが、次回も参加したいと言ってくれました。そんなに頻繁に会う事は出来ませんが、これからも共に語り、切磋琢磨していきたいと思います。参加してくれた皆さん、これからも宜しくお願いします。
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