高麗橋桜花 徒然日記ー料理人はどこまでできるのか ー

「高麗橋桜花」店主・「大阪食文化研究所」主宰森田龍彦のブログです。どうぞご贔屓にお願い申し上ます。

農塾 新金岡の畑より

2007-09-30 | 生産者訪問

先週の日曜日は新金岡の畑にて、今年最後の農塾が行われました。

 まずは大有研の世話人でもある有機農家さんの今野さんの畑を見学させて頂きました。今年は7月の日照不足・8月の猛暑という天候のため、少し時期がずれていますがまだオクラの花が咲いておりました。
 畑見学の醍醐味で、もぎたてのオクラをがぶり。肉質は固めですがやはり野菜は鮮度、しっかりとした風味が口の中に広がりました。最近のオクラは板摺しなくても産毛がすっかり取れてしまっていますが、このオクラを触っているとなぜ必要なのか分かります。 緑の袋にごまかされているのが、良く分かりました。

Dscn3165  その後今春の大有研の種をまいたサツマイモを参加者の皆さんで収穫し、さらに畝を作って大根を種をまきました。備中鍬を使いながら畝を作りますが、なかなか真っ直ぐに畝を作るのは、難しいですねー。 大根は少し深めに掘って種をまきますが、通常の野菜は種の長さの3倍ほどの深さが大体の目安だそうです。昔はそうと知らずに、種をまいた後、やたらに土を被せていたような気がします・・。農作業後は、BBQ。畑に吹く風を感じながらの食事は、ほんとイイ感じでした。
 例年なら、この時期はもう少し涼しくて虫の勢いも少しはマシになっているのでしょうが、なにせこの暑さですがだまだま虫も元気です。たとえ発芽しても虫に食べられてしまう可能性が高いそうです・・。 でも農家さんはそれでも種を何度も巻きなおして、収穫に備えるそうです。適時にまなないと、収穫時にまたいろいろと不都合が発生します。ましてや、有機農家さんはガチンコで自然と向き合っているのですがら、なおさら大変です。
 だからこそ、自分の出来ることで食の大切さを伝えたい・ともに歩みたいと思うのです。
Dscn3171  また嬉しい事に金岡の地域の学生や住民を巻き込んだ農空間維持への取り組みが評価され、農水省のコンテストで受賞したそうです。こうやって、食や環境を大切にする地域の活動がますます盛んになれば、嬉しい限りですね。

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大阪天満宮 秋思祭。

2007-09-28 | 茶道
 今月25日は中秋の名月でしたね。
 午前中はあいにくの天気で心配しましたが、とても綺麗なお月様を見ることが出来ましたね。

 大阪天満宮では秋思祭というお祭が行われました。
 私が茶道の稽古に通っています境内の梅香学院でも拝服席が設けられ、呈茶が行われました。なんと253名の方に薄茶と月見団子を頂いてもらい、天満宮の巫女さんとともにご奉仕しました。 私も生徒の一人として、たくさんお茶を点てさせて頂きました。多分、半年分くらいを一日で点てました。最後は少し腕がだるかったです。

 でも、かなり手ごたえありです。点てていても、自分でも少しずつスムーズになっているのが分かります。自分で立てたお茶を3度ほど飲みましたが、一番最後に立てたお茶が一番美味しかったです。少し幸せな気分になりました。

 ご奉仕のため、舞などをゆっくりと見れないは残念ですが、ほんの少しの時間だけですが境内で鈴虫の音を聞き、とても心癒されました。皆で盛り上がるお祭も楽しいですが、このような趣向深いお祭も良いですね。
 お茶の精神は大陸の文化と禅の融合から生まれたそうです。そして、日本料理もまさにそうです。ほんの少しずつですが、両方のいろいろと共通するところを感じながら、日本料理というものを理解していきたいと思っています。

 晩御飯は、わざわざお茶席に来てくださったこんぶ土居さんと一緒に、以前から行きたかった「てんま」さんへ。定番のきつねうどんを頂きました。
 
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今年最後の農塾の案内。

2007-09-20 | 生産者訪問

今年の農塾セミナーも今回が最終となります。
Dscn2369 最終日は、これまでと趣向を変え室内での座学ではなく実際に鍬で耕し畑作りをする体験と、前回の野菜作りセミナー(4月)に定植をしたサツマイモの収穫を予定しています。先日、世話人の一人が仮堀りしてみたところ大きなサツマイモができていたそうです。
 収穫したサツマイモは皆さんで分けてお持ち帰りしていただきますのでリュックなどの入れ物をお忘れのないようお願いします。

Dscn2080  また収穫後にちょっとしたバーベキューをし、交流の場とします。今回は体験し学ぶだけではなくお楽しみの企画でもありますので、是非ご家族でご参加ください。
 今回の参加費はご家族で参加されても1人分で結構です。バーベキューの費用は食材経費分(昨年はお一人1000円いただきました)ご負担ください。食材の準備の関係がありますので参加人数をあらかじめご連絡ください。(9月20日(金)くらいまでに大有研事務局へ)

●日程 9月23日(日) 
● 集合場所:午後 12:30 しんかなシティーバスロータリー前地下鉄御堂筋線「新金岡駅」下車、中百舌鳥よりの出口を上がったところ。堺東警察の向かい側、サティーの隣になります。車の方もいったんここに集合してください。ここで車に乗り合わせ現地(約10分)へ向かいます。
● 持ち物  農作業のできる服装・水筒 
● 参加費  :1人(1家族)1500円(会員1200円)
  別途バーベキュー費用実費(1人1000円位の予定)
●申し込み 大阪府有機農業研究会 (TEL&FAX)06-6864-1026)   

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枚方 杉五兵衛さん訪問

2007-09-09 | 生産者訪問

 枚方にある杉五兵衛さんを訪問しました。
 9月17日の祝日に浪速魚菜の会がこちらで行われることになり、その打ち合わせを兼ねての訪問です。今回は30回記念と言うこともあり、一般の方も会員の紹介があれば会員価格で出席できます。

 今までも何度か訪れているのですが、いつも感動させられます。甲子園球場よりも広い敷地では、いろいろな野菜や果物のほとんどが有機で栽培されています。そして、その食材を使った農園レストランもあります。園内のロバくんの排泄物やレストランの残渣などで堆肥が作られます。園内で循環農業が実現しています。ほんとに凄いという言葉しかありません。
 更に、園主のノジマさんが更にパワフル。流石に一代でこのような取り組みや施設を作り上げた方です。その熱意は今も途切れることがありません。天王寺蕪などの伝統野菜の栽培に取り組んでくださったり、食育のイベントを行われたりしておられます。そして、そんな凄い人がいつも私たちが訪問すると自ら忙しい時間を割いて心に残る言葉を伝えてくださいます。「植物の人間と同じで形が不ぞろいなど、多様性が当たり前。均一化され過ぎて、自分で工夫することをしなくなってしまった。賞味期限など、命の循環を断つことが美学になることへの不安。」本当にありがたいと思います。そして、いつも今回の会の開催のお願いも二つ返事で受けてくださいました。機Dscn3091_1会があれば、是非是非伺って欲しい場所です。
  この季節は端境期なのですが、それでも都会では食べることが出来ない野菜たちがたくさん。おくらの花や蓮の花びら。はやとうりの若葉は天ぷらで頂きました。あと、鯉のあらいや水菓子でマニュキアフィンガーというとても甘い葡萄を頂きました。

Dscn3097_1  お部屋からの景色です。ただ美しいだけでなく、ここには命が循環があります。お客様から感謝の言葉を頂く、これがここで働く方達の頑張りの原動力だそうです。人の心の循環もここにはあります。

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秋のイベントのお知らせ

2007-09-06 | イベント案内

今回で10回目を迎えます、オーガニック料理教室です。
参加者の方の実習はありませんが、目の前でいろいろと説明しながら料理を作ります。もちろん試食もあります。 ほんと気軽に参加できますので、よろしければご参加ください。
 今回は添加物のいらない濃縮出汁を使って、いろいろとお料理をつくってみようと思っています。受付はこちらから

Dscn3097   2つ目は先もご案内しました枚方の杉五兵衛さんで開催される「浪速魚菜の会」です。

 今回は30回記念ということで、特別に一般の方も会員の紹介がありましたら会員価格で参加出来ます。農園も園主自ら案内してくださいます。自然を感じながら、作り手の思いを感じながら、普段はなかなか出来ない学びの時間に是非ご参加ください。詳細はこちらから


Dscn2075  最後は大阪府有機農業研究会からのお知らせです。
 今年の夏の農塾もいよいよ今回が最後になりました。今回は堺の新金岡の畑にて畝作りや野菜の定植、春のイベントに植えたサツマイモの収穫をする予定です。農塾終了後には、交流会もあります。オーガニックと土にふれあってみませんか。 申し込みはこちらから
 

 まだまだ残暑の厳しい今日この頃ですが、朝晩は少しずつですが秋の足音を感じますね。天高く馬肥ゆる秋、実りの秋です。この秋を思いっきり楽しみたいですね。

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