今回は流石にいろいろと人数が多くて、自分の料理を作る時間がなかなか取れなくて、結局用意出来たのは2品。
ごまさばー11月になってようやく秋の気配に陸上ですが、魚は夏に比べて格段に良くなってきています。さばも11月になってなかなか脂の乗った良い物が入ってくるようになったので、九州の郷土料理のごまさばにしてみました。
しょうゆやごまペーストに漬け込むからごまさば。しっかり漬け込んで味を含ませ、ねっとりした感じになった身はなかなかの美味だと思います。日本酒はもちろん、軽めの赤ワインにも合うと思うのですが、どうでしょうか。
お吸い物ーたぶんBBQも後半になると口の中が油っぽくなってくるので、それをすっきりさせるためにお清ましを作りました。
ただ、せっかくのBBQですので、少し趣向を凝らして、昆布とかつおの出汁にやいた蟹の殻(始末の精神です。)とほんの少しの生姜の出汁を加えて、風味を加えました。
具は小梅とおぼろ昆布、貝割れです。蟹を食べる時は食あたりを起こしたりしやすので、昔から梅干などを食べて消化を助ける助けるそうです。 また、折角なので、大阪らしく昆布と貝割れ(船場汁にはつきものでした。)
最後は、薄茶。王子さんのお嬢さんにもお手伝いしてもらいながら、楽しく立てさせて頂きました。最後の方で、少しは和を感じてもらえたでしょうかねー。
最後の締めは大阪締め。大阪締めはもちろん地野菜とビオワインの会のあの方です。流石です。
その前に私が少し最後の挨拶をさせてもらったのですが、前日に法要があった亡き恩師のことを話しをしている時に、感極まってしまいました。ほんと、この方との出会いがきっかけで今のような活動につながっています。
あの方が生きてくれていたら、もっと普通に料理人らしく生きる事ができたのしょうか。それとも、最後に私に道標を残してくださったのでしょうか。
その後、美加の台の駅の真上のお店「中野」さんで打ち上げ。門林さん、最後は中野さんも加わって15名の大人数で盛り上がりました。門林さんという志のある生産者さんを軸に、中野さんや一徹さん、イタリアンのズッカさんのような素敵な料理人の方たちの交流がある。旬や自然と共に生きる方たちをみて、ほんと素敵な環境だと思いました。
たくさんの方のご好意に支えてもらって実現したイベント。いろいろと課題を抱えつつ、でも参加した方に少しでなにか感動や想いが伝わったら嬉しいです。私は感謝の気持ちでいっぱいです。