高麗橋桜花 徒然日記ー料理人はどこまでできるのか ー

「高麗橋桜花」店主・「大阪食文化研究所」主宰森田龍彦のブログです。どうぞご贔屓にお願い申し上ます。

毎日農業記録賞。

2007-11-25 | メディア

 今年の毎日新聞主催の「毎日農業記録賞」の地区優良賞を受賞しました。

 まだまだ目標達成の途中ですが、その途中経過の思いを素直に表現しました。
 眠い目をこすりながら、うたた寝しながら書くに日記やブログは自分自身やお会いした方々の気持ちを書き残すために、とても大切なもの。 思いを文字に代えることで、いろいろと考えます。それが実はとても大切な工程になってます。有機農業運動の師匠尾崎零さんが言っていた、検証を行うことが出来るのです。

 ブログを読んでもらうためなら、もっと簡潔にわかり易く書いた方が良いのですが、それでは本当の気持ちも伝わりにくいし、自分の思いをとどめることは出来ません。ので、やはりこんな感じで続けたいと思っています。生産者さんの思いを届ける、共に歩む、そして夢がもてるような環境を作れるように頑張りたいと思います。

 目標はかなり高いので、まだまだたくさんしなくては行けないことがあるのです。さあ、一度きりの人生、おもいっきり自分の可能性に賭けてみよう!!

 追伸ー紙面にも写真入で紹介されましたが、変な顔な画像でした涙

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第二回 若手勉強会。

2007-11-23 | 農業・食育・食文化について

 今回で2回目の若手の勉強会。 前回はこんな感じでした。
 テーマは私の毎日農業記録賞の原稿を読んでいただいて、「生産と消費をどのようにつなげていくのか」にしました。 今回は6名の参加と少し寂しい感じでしたが、いざ始まるとそんなの関係ありませんでしたね。

 今回から参加のこんぶ土居さんには養殖昆布を取り扱うことになった経緯を。
 今年、昆布は超不作で前年95%減だそうです。一年間の収入がたった数万円・・。温暖化の影響などもあり、天然昆布だけではとても昆布漁を続けることが出来ない現状がそこにはありました。

 陶芸家さん曰く、安物の器にでも真っ白ではなく、昔ながらの器のデザインがプリントされているのをみると、まだそういう偽が真を真似る=良い物を求める欲求があることを感じる。

 茶道の先生はご自身で料理教室も行われていたり、食育ボランティアにも参加されておられいて、本当に今の若い人の食材などの知識の無さや無関心なことにビックリさせられるそうです。

 犬鳴豚の川上さんは今回かなり熱かったです。
 これは今回もうどんを提供してくれた讃州さんも言われていましたが、メディアに出ることで良い面もありますが、多くの弊害もある、ということ。地元の方たちへの貢献を含めて、地域に愛されるようになりたいそうです。改めて良い物を作ることと、大量に作るということを同時進行させることは本当に至難の業ですね。

 ほかにも食品添加物の話や石油や小麦美などの原材料の高騰、日本の第一次生産者の減少や消費者の意識を変化されることの重要性など、6時過ぎに始まった勉強会ですが、あっいう間に終電ギリギリの時間に。 後半は少し愚痴っぽくなりましたが、実はこの愚痴にこそ本当の問題点が隠されているのだということを感じました。

 食を取り巻く環境は年々厳しくなってます。まだ、食べ物が豊富に買うことができる現状では感じることはないかもしれませんが、確実に食の安全は地盤沈下を起こしています。良いものを作ろうとすればするほど、この課題に直面します。この現状をいかに克服し、自分に活かすことが出来るかが今後の課題となりそうです。
 
 まだまだ2回目の勉強会ですが、これからもっと各参加者の方のジャンルを学ぶことが出来るようにしたいと思っています。そのためにも、今日のような根本的な問題を共有することが出来て良かったと思います。
 今はまさに「無知の知」。こうやって少しずつ文化力を高めていきまっせ!!
 

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門林エコファームで、天野酒&ビオワインとBBQを楽しむ会  その2。

2007-11-19 | 生産者訪問

今回は流石にいろいろと人数が多くて、自分の料理を作る時間がなかなか取れなくて、結局用意出来たのは2品。

 ごまさばー11月になってようやく秋の気配に陸上ですが、魚は夏に比べて格段に良くなってきています。さばも11月になってなかなか脂の乗った良い物が入ってくるようになったので、九州の郷土料理のごまさばにしてみました。
 しょうゆやごまペーストに漬け込むからごまさば。しっかり漬け込んで味を含ませ、ねっとりした感じになった身はなかなかの美味だと思います。日本酒はもちろん、軽めの赤ワインにも合うと思うのですが、どうでしょうか。

 お吸い物ーたぶんBBQも後半になると口の中が油っぽくなってくるので、それをすっきりさせるためにお清ましを作りました。
 ただ、せっかくのBBQですので、少し趣向を凝らして、昆布とかつおの出汁にやいた蟹の殻(始末の精神です。)とほんの少しの生姜の出汁を加えて、風味を加えました。
 具は小梅とおぼろ昆布、貝割れです。蟹を食べる時は食あたりを起こしたりしやすので、昔から梅干などを食べて消化を助ける助けるそうです。 また、折角なので、大阪らしく昆布と貝割れ(船場汁にはつきものでした。)
 最後は、薄茶。王子さんのお嬢さんにもお手伝いしてもらいながら、楽しく立てさせて頂きました。最後の方で、少しは和を感じてもらえたでしょうかねー。

 最後の締めは大阪締め。大阪締めはもちろん地野菜とビオワインの会のあの方です。流石です。

 その前に私が少し最後の挨拶をさせてもらったのですが、前日に法要があった亡き恩師のことを話しをしている時に、感極まってしまいました。ほんと、この方との出会いがきっかけで今のような活動につながっています。
 あの方が生きてくれていたら、もっと普通に料理人らしく生きる事ができたのしょうか。それとも、最後に私に道標を残してくださったのでしょうか。

 その後、美加の台の駅の真上のお店「中野」さんで打ち上げ。門林さん、最後は中野さんも加わって15名の大人数で盛り上がりました。門林さんという志のある生産者さんを軸に、中野さんや一徹さん、イタリアンのズッカさんのような素敵な料理人の方たちの交流がある。旬や自然と共に生きる方たちをみて、ほんと素敵な環境だと思いました。
 たくさんの方のご好意に支えてもらって実現したイベント。いろいろと課題を抱えつつ、でも参加した方に少しでなにか感動や想いが伝わったら嬉しいです。私は感謝の気持ちでいっぱいです。

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イベント案内。

2007-11-15 | イベント案内

私が世話人を務めております、大阪府有機農業研究会のイベントのご案内です。昨年梅田のサンミさんでご好評いただいた 「LOHAS NIGHT」の第2弾です。

 近畿の有機農家さんとの方々との交流と、生産者さんの野菜を使ったお料理を食べながらもっと食を楽しく、大切におもってもらう、有機な交流会です。

 会場は南本町のイタリアンレストラン「Sagra Marble’tre (サグラ マーブルトレ)」にて、参加して頂く生産者さんの有機野菜を使ったビュッフェ形式の食事会を開催します。

 詳しい内容、申し込みはこちらから。http://daiyuken.seesaa.net/
食や農業、有機に興味のある方は是非ご参加頂ければと思っております。よろしくお願い致します。

 またこの度大有研ではイベント告知などを配信するメールマガジンを発信することになりました。 
 お名前、アドレス、「メルマガ登録希望と記入して、下記のアドレスまでメールをお送りください。daiyuken@hotmail.com
 
 追伸ー毎日農業記録賞http://www.mainichi.co.jp/event/mainou/2007/01.html の地区優良賞受賞の取材の内容が、今月16日の毎日朝刊の府内版に紹介されるそうです。よろしければ、ご覧ください。

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門林エコファームで、天野酒&ビオワインとBBQを楽しむ会  その1

2007-11-11 | 生産者訪問

 今回で3回目になる生産者さんと共に過すBBQ。今回は最多人数でスタッフを含めて70名の参加になりました。

Dscn3357 今回は浪速伝統野菜の生産者で農薬や化成肥料を使わないエコなファーマー 門林さんの畑で、地元河内長野の地酒天野酒の西條さんとサグラ&パッション・エ・ナチュールプレゼンツのビオワインとBBQ、料理のコラボ。河内長野の人気焼き鳥店 一徹さんも料理に華を添えてくださいました。

Dscn3356  門林さんの畑を見学してもらった後は天野酒さん自慢の僧坊酒を頂いたり、門林さんも新米のおにぎりなど振舞ってくださったりと、生産者の方からもいろいろとご馳走になりました。もちろん、一徹さんの焼き鳥もサグラさんのお料理ナチュールのビオワインも皆さんにとても喜んで頂けましたよ。

 参加してくださった方々もコナモン協会の方々はもちろん、飲食関係・ライターさん・業者さん・食の応援団の方々などなど、多士済々でした。

 参加してくださった皆さんからたくさんのお礼メールが来たので、皆さんそれぞれに楽しい時間を過ごして頂けたようなので、ホッと一安心。門林さんや西條さんも短い時間しか作れませんでしたが、生産者さんとしての熱い思いを 皆さんに伝えて下さいました。

 ただ、騒ぐだけならBBQを行うだけなら、主催者は私じゃなくても良いのです。
 BBQを通じて感じてもらいたいのは、美味しい料理やワインはもちろんですが、大阪にもたくさん素敵な生産者さんがおられること、その生産者の方の作る事へのこだわり、作ったものへの熱い思いを伝えたいのです。 そのことを私が大切に思っていることを知っているから、こうやって生産者の方も協力してくださっていると思っています。その期待にはちゃんと応えたいですし、参加して下さった皆さんにも今日の畑や野菜やお酒の感動をおみやげにしてもらいたかったのです。。

 ただ、差し入れを持って来てくださった方をちゃんと紹介できなかったり、予算がたりなかったりと今後の反省もたくさんあります。

 参加してくださった皆さんに、いろいろと支えてくださった皆さんに、今回もいろいろと協力してくれたサグラやナチュールの皆に、忙しい中いろいろと協力してくた門林さん・西條さん・一徹さんに心から感謝です。

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