高麗橋桜花 徒然日記ー料理人はどこまでできるのか ー

「高麗橋桜花」店主・「大阪食文化研究所」主宰森田龍彦のブログです。どうぞご贔屓にお願い申し上ます。

休日を有機畑で過ごしませんか。

2006-09-28 | イベント案内

   塾4回目 9月30日(土) 『まずは畑に出よう』
堺市金岡にある有機農家 今野正章さんの畑の見学、今野さんの協力を得て畑作りをしている「ヨッシーくらぶ」(市民農園)で、鍬で耕し畝を作る農作業などを体験。 その後、畑での交流会(BBQ)を行います。

 「ヨッシーくらぶ」は荒地を大有研が耕し、現在は有志の方が管理・運営して下さっている有機栽培での畑です。

■日程 9月30日(土)12時30分 地下鉄御堂筋線新金岡駅前ロータリー集合
■参加費 1500円プラス交流会実費

■申し込み・お問い合わせ
大阪府有機農業研究会(TEL&FAX)06-6864-1026

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あぐりすさんのオーガニックセミナー

2006-09-27 | 農業・食育・食文化について

 オーガニック食材を取り扱うあぐりすさん主催のオーガニックセミナーが、sangmi(サンミ) 梅田店にて開催されました。 あぐりすの代表の方と少し面識があり、サンミの大塚さんも 存じ上げているので、お誘いを頂きました。 (あぐりすさんのオーガニックセミナーは、これからも開催されるそうですので、興味のある方はHPをご覧になってくださいね。)
 今回の内容は、有機農家さんの話と、からだに優しいお店を運営する大塚さんのお話。講師の有機農家さんは、なんとついこの間農塾で講師を務めて下さった原田農園の菅原さんでした。(農塾と比べてだいぶ緊張してたようですが、後日新たに有機に関心を持ってもらえて、とても嬉しいとおっしゃって居られました。)

 参加者は、ほとんどが若い女性。サンミさんみたいなお店を始めたいという方が多かったようです。しかも、お店のキャパマックスの70名の参加者と、本当に関心の高さを示していますね。 これも素敵なお店のコンセプトを実現された大塚さんの影響力大ですね。

Dscn2042  お二人の話の後に、サンミのスタッフの皆さんが頑張って作ってくださった全17品のセミナーのための特別な有機野菜料理の試食会。試食中はミクシー(登録名はりらくです。)繋がりの出会いがあったりと楽しかったのです。参加者の方々もいろいろな野菜料理を堪能しておられました。

 今はまだ有機農産物への注目が先行していますが、ただものを見るだけでなくて、それがどのように作られているのか、そしてそのものつくりを取り囲む環境がどのようになっているのかにより関心が深まれば嬉しいな、と思いながら参加していました。。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フランドン農学校の尾崎さん

2006-09-25 | 農業・食育・食文化について

 前大阪府有機農業研究会、現日本有機農業研究会理事の尾崎零さんを主人公にした、長編ドキュメンタリー映画です。映画製作の鵜久森さんや監督の高橋さんは、「奇妙な出来事アトピー」(1991)などのドキュメンタリー映画を撮られていて、地球環境映像祭環境教育映像賞や日本映画復興奨励賞・日本記録映画作家協会賞などその活動は、大変高い評価を受けておられます。
60918_164300  尾崎さんは大有研の前代表で、私の有機農業活動の恩師でもあり、良き相談相手でもあります。今から30年程前から有機農業に取り組まれ、活動も行って来られました。そんな尾崎さんの日常を描いた映画です。映画の 詳しい内容は、こちらで。 http://slowcom.fc2web.com/furandon1.htm 9月18日に行われた大阪の上映会では、全70席の4回公演がほぼ全て満席で、中には立ち見の時もあったようです。   上映会終了後、尾崎さんや映画撮影スタッフ、大有研の世話人さんなどで食事に。
鵜久森さんとは、活動を普及させることの大切さやそのプロセス、方法なんかをお話させて頂きました。監督の 高橋さんは、この映画で環境問題・農業・命の大切さが伝われば、とおっしゃってくださいました。
 ほかにも、久しぶりに会うことが出来た世話人さんや独自に有機農業活動に携わる方との出会いがあったりと、途中 までしか参加できませんでしたが、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。

 尾崎さんは10年程前に、スタッフに映画を撮って下さいと御願いしに行ったそうです。ですが、お金がかかるからと実現はしませんでした。今回の映画が出来るまでの10年間、尾崎さんの地道な活動が流れをよび、今回の撮影に至ったのです。そう、初めから注目されていた訳でも、相手から声が掛かるのを待っていたのではなくて、自分で動き続けたことの努力が実ったのです。

 最後に、映画の中で尾崎さんは、「自分をコントロールする。」という言葉を何度か使っています。今すぐに結果が出なくても、思ったとおりの結果でなくても、しっかり観察し・検証し・行動に移す。自然に対しても、人に対しても。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第5回 オーガニック料理教室

2006-09-22 | 料理日記

 先週の日曜日に、第五回のオーガニック料理教室が無事に終了しました。

今回の参加者は11名。参加者のほとんどがほぼ初めて、しかも 50歳以上のおばさまに囲まれての開催となりました。

 今回の献立は、和風の甘酢あんと筑前煮、それに参加の皆さんに 焼き茄子を実際に作って頂きました。
 和風の甘酢あんはたまねぎや人参など、冷蔵庫にいつもある野菜で鳥や魚の揚げ物のあんかけにも応用出来るようなものに仕上げました。あと、水溶片栗粉でトロミをつけるポイントも一緒に説明しました。水溶片栗粉は、60度を超えると固まり始めるので、使う時には一度温度をさげないとすぐにダマダマになってしまいます。それとは逆に、高温で長い時間経つと、とろみが弱くなってしまうのです。また、水で片栗を溶くより、出汁などで溶く方が味が変わらなくて、良いですよね。

 ちなみに、甘酢あんは出汁200㏄;味醂30cc:濃口30cc:酢60㏄:砂糖25gをあわせたものにとろみをつけたものです。

 焼き茄子は、包丁の切れ目の入れ方がポイントの一つとなります。あと、中心に穴をあけて、火の通りを良く・均一にすること。これだけでも、仕上がりは全然違ってきます。

 参加者の方のアンケートの内容はどれも好評のようでした。野菜のみの献立になりましたが、どれもしっかり野菜の旨みを引き出せた料理ですね、という感想が多かったので嬉しかったです。
 
 参加者の方の中に、以前に旦那さんと子供さんが参加して下さって、帰宅後普段は料理を作らない旦那さんがお子さんと一緒に、奥様に料理を振舞われたそうです。それで、今度は私が参加しましたと、言ってくださった方もいました。

 献立はシンプルですが、実は野菜の味を引き出すために さりげなく多くの工夫が盛り込まれています。そしてレシピを見なくても、料理に工程をしっかり説明することで作って頂けるように心掛けています。

たまの外食も素敵なことですが、はやり普段の家庭での食事が充実すること=食を大切にする大人が増える、に繋がると思うのです。 美味しい家庭料理は、なによりのご馳走ですから。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

農塾 「農を仕事とするということ」

2006-09-18 | 農業・食育・食文化について

 9月8日に大有研の農塾の第二回目が行われました。

 二回目のテーマは、「農を仕事にするということ。」 実際に有機農業に取り組まれている3人の生産者さんにお越しいただいて、講演して頂きました。

Dscn2035 画像、右から手塚等史さん、菅原玲子さん、橋本慎司さん。

手塚さんからは、里山保全からスタートした有機農業への取り組みと、添加物などの食品の安全性への疑問から自身で農業をしようと選択したことなど。

 菅原さんからは有機農家さん同士の交流や情報交換の大切さや子供の頃の体験の大切さ。JAS認定など、農業以外にも学ばないといけないことがあることなど。

 橋本さんからは、新規就農者側の心構えと受け入れ地域の体勢の大切さ。有機農業が広まっている欧米などの現状を語って頂きました。

 新規就農で課題となるのは、やはりどのように収益を上げるかと如何にしてそのコミュニティーに参加するか、ということになりそうです。農機具は大変高価ですので、古くなったものを譲ってもらったり、共同でシェアしたりすることが大切になりそうです。また、住み場所は都会のように選んで住めるようなところはないので、いろいろな不都合も受け入れるようにしないといけません。そして、もっとの基本の農作業もかなり重労働になりますので、いきなり始めるのではなく、事前に研修を受けたりして、自分がどのような生き方・農業をしたいのかを見極めることが大切というアドバイスもありました。

 農塾終了後、講師の御三方や大有研の世話人、参加者の方達十数名で打ち上げに。

2時間強は、そこにいましたが、あっという間でした。大阪府有機農業研究会という名前は少し固くて、とっつくにくいから始まって、これからの有機農業が出来ること、ファーマーズマーケットの実現なんかをいろいろと話し合うことが出来ました。方法は違うけれど、同じ価値観を大切に出来る人達との時間は本当に短く感じますね。多くの方に、特に食に携る方には是非聞いて頂きたい内容でした。

 有機農業は環境を守りながらも人類の食糧確保に必要で、自然と人類との共存が大切。

 生産者と消費者、流通、お互いが輝き合うような関係作りがこれからもっと必要になって来る時代がもう始まっている事を再確認した一日でした。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする