高麗橋桜花 徒然日記ー料理人はどこまでできるのか ー

「高麗橋桜花」店主・「大阪食文化研究所」主宰森田龍彦のブログです。どうぞご贔屓にお願い申し上ます。

荒地の開墾

2007-01-26 | 農業・食育・食文化について

Dscn2349  先週末に大有研のイベントで、堺の新金岡にある荒地を150坪ほど開墾しました。
今回は大有研の世話人と現地で週末に畑を耕しているよっしークラブの皆さん、総勢12人くらいで取り掛かりました。

 はじめて草刈り機を使って、キリン草という枯れ木を伐採。草刈り機が3台しかない為、他の人は鎌で。もし、草狩り機がなかったら、倍以上の時間と労力を使っていたでしょうね。。 こういうところは、文明の発達に素直に感謝します。

Dscn2360  ある程度、伐採し終われると、今度は伐採した草を燃やしながら、土に深く根を張った草の塊と草刈りきで切れない木をショベルや備中鍬を使って、土から掘り起こします。
 これがなかなか大変。ずっとほったらかしの畑だったので、細い木の根でも何本も枝分かれして、土にしっかりと喰らいついていました。草も根が絡み合って、岩みたいに固い。。 何度も何度も掘り返して、土から掘り起こした時には、結構感動ものでした。
Dscn2365 その後、昼食でBBQ。この日は天気も良かったし、午前中の作業で、体が温まっていたので快適。 とても癒されています。最後にトラクターなどを使って、土を掘り起こして、今日はここまで。トラクターの運転を満喫しつつ、気分はすっかり小林旭でした。 荒地を開墾することなんてなかなか出来ない経験なので、とても楽しむ事が出来ましたよ。
 草刈り機やトラクターを初めて操ることが出来たし、鎌や鍬の扱いも少しはウマくなったように思います。「後日、腕が筋肉痛になりました。労働過多の運動不足ですかね(苦笑)」

Dscn2370  まだ少し草の塊などが残っているのですが、あんなに草がボウボウだったのに、それなりに綺麗になりました。さて、この開墾した土地をどのように利用しましょうか? 幾つかに分けて、貸し農園ですかねー。ちょうど、料理人仲間でそんな話も出ているし、面白いかも。いろいろと期待が膨らみます。

 最近、世話人会も不参加続きだったので、久しぶりに大有研のスタッフの方達とゆっくりとした時間を過ごせて良かったです。
  今年も大有研の活動中で、より農業や生産者さんに近づきたいと思っています。こんな楽しい体験を多くの方と共有したいと思っていますので、よろしくお願いします。

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相互リンクのご紹介。

2007-01-24 | 生産者訪問

 今年から少しブログのリニューアルしました。

 そして、新たに相互リンクを設けました。ただのリンクではなくて、お互いが認め合っての相互リンクです。

 まずは、やなもり農園さん

 やなもりさんは、私が尊敬する農家さんのお一人です。やなもりさんの畑に埋まっている野菜達はピカイチの味です。有機農業じゃないけど(もちろん、農薬も可能な限り使用不可です。)とても野菜を大切に綺麗に育ててるし、将来のビジョンが素晴らしいです。それは農園で働いている若者達の活気のある表情が物語っていまうす。

 これからの農家さんには、やなもりさんのような感覚が必要になるんじゃないかなーと思います。

 もう一つは、陶工房の篠原さん

 大阪出身で、現在は信楽で活動されている陶芸作家さんです。初めて拝見させて頂いた時から、その作風にほれ込んでしまいました。 個展のみならず、ご自宅や窯にもお邪魔させて頂きました。そして、たくさんお話させて頂きましたが、いくらでもお話出来るくらいに情熱のある方です。

 篠原さんは造形美だけでなくて、使いやすさも大切にしてくれます。栄養士の奥様とかわいいご子息が、さらに篠原さんに凄く良い影響を与えているようです。篠原さんの思いのこもった器に見合ったお料理を作れるようになることが私の目標の一つです。

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オーガニックパーティー

2007-01-13 | 農業・食育・食文化について

Dscn2296  昨年の12月2日に大有研主催のオーガニックパーティーを、梅田の超人気カフェのsangmi(サンミ)さんで行いました。
 予想以上の反響がありまして、60名定員を80名に増やしてもすぐにキャンセル待ちになってしまいました。 当日、参加してくださった方々には、少し窮屈な思いをさせてしまったと思いますし、配慮の至らなかった点も多くあったと思います、すみません。
 大有研のイベントは内容も充実しているし、記者の方の協力で新聞等でも告知しているのに、ほとんどのイベントは集客に苦しむのです。この一年間、このギャップに苛まれて来ました。そして、生まれた発想が」このパーティー。参加しづらいなら、こちらが参加してくれるまで近づいて行きましょう、という思いからの企画でした。

  当日、ゲストとして参加してくださった有機農業の生産者さんは、なんと7名も。 大阪のみならず兵庫県など、皆さんたまねぎの定植等でお忙しいのにもかかわらず、遠路はるばる参加してもらい、とても感謝の気持ちでいっぱいです。

 また、サンミさんのスタッフの方々もがんばってお料理を作って頂きました。
 当初はサンミさんにすべてお料理をお任せしていたのですが、代表の大塚さんからの申し出もあり、参加してくださった生産者さんの野菜を実際に使っての献立となりました。その品数、約20品目。しかも、お店の大人気の豆乳プリンを初めとする、デザートまでご用意頂き、本当に気合を入れてこのイベントに臨んでくださいました。

 司会は会員の奥平さんと鈴木さんが務めてくれました。イベントの趣旨と大有研の簡単な説明。そして、生産者さんのご紹介・ご挨拶を行い、「いただきます。」と皆で言ってから食事の時間へ。 パーティーの最後の方で、生産者さんにお持ち頂いた野菜や協賛してくださった方から、抽選で参加者の方にプレゼント。特大の蕪や赤色のジャガイモ、路地の特大の水菜・有機加工食材などなど、当たった方にはとても喜んで頂けた様子でした。
Dscn2271  最後の挨拶として、大有研を代表して、私が少しスピーチさせて頂きました。その後、大塚さんからのご挨拶とお店スタッフの紹介・サンミさんの祝4周年をお祝いして、大有研からほんの気持ちだけですがジャンヌダルクというお花をプレゼントしました。閉めは、最後に野菜を作ってくれた生産者さん・料理をしてくださったお店のスタッフに感謝の気持ちをこめて、皆でご馳走様を言って閉会を迎えました。

 ロハスにしても、マクロビにしてもにしても、安全なもの作りを土台にしないと成り立ちません。例えば、野菜の皮を付けたまま料理するにしても、その野菜をどこから調達するのでしょうか。日本国内の有機認証を受けた農産物は、0.16%程しかないと言われています。
 日本国内で農業がこのまま衰退していけば、どうなかるかを想像してください。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、実は日本の農業はそれに近い局面を向えています。その現場を知っているのと、そうでないのとでは食に対する取り組みが全然違うと私は思っています。

 「ものの本質を知る。」という私の農の師匠の言葉を、少しでも参加した皆さんに感じてもらえたら、このイベントは私の中では大成功です。

 今年も大有研のイベントを通じて、少しでも農業や食文化を大切に、身近に感じていただけるように頑張りたいと思いますので、ご声援・ご協力よろしくお願い致します。

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とんど祭り。

2007-01-11 | 料理日記

 とんど祭りの当日は、朝の7時に釜たけさんに到着。 焼豚の最終の仕込みを終わらせて、現地に。 いつもみる高津神社の風景が一変。 テントやステージが設置させていて、なんか変な感じでしたが、お祭り気分が盛り上がってきます。

 すでに先発の方々がかなりの準備をしてくださり、周りの方のほとんどが初対面の私は、邪魔にならないように だけ気を付けていました。 10時を少し過ぎたところで、スタートまで少し時間がありそうなので、周りのテントの様子とお参りだけ済ましてテントに戻るといつの間にか行列が。すんません・・。

Dscn2342  普段は釜たけさんに無いメニューの焼豚と肉釜うどん。最初はなかなか出なくて少し焦りましたが、少し時間が経っ てから徐々に売れ初めて、13時前には完売しました。 (売れ残ったら釜たけさんに申し訳ないなと思っていたのでほっと一安心。少しはお役に立てたでしょうか。)
 
 お店の方は、ずっと40分待ちの行列が11時前から終わりの16時くらいまで、ずっと続いていました。(長い時間並んでうどんを食べてくださったお客様に、心からありがとうです。) うどんは16時30分頃に売り切れになったのだと思うのですが、流石に終わりの方は少しバテました。ただ、釜たけさんの人徳なのでしょうね、一緒に働いた方はとても素敵な人ばかりで、とても楽しく働くことが出来ました。

 とんど祭りは旧年のお札や正月飾り、注連縄等を小正月にお焚きあげする行事のことだそうで、起源は平安時代にまでさかのぼり、この火にあたると若返るとか、餅を焼いて食べると病気をしないとか、書初めをかざしてそれが高く舞い上がると字が上手になるなどと言われていたようです。

 「浪華百景」や「摂津名所図会大成」という18世紀後半頃に書かれた中でも、高津神社は景勝地として紹介され、今では考えられませんが、上町台地からは遠く明石まで眺望することが出来たそうです。また、春には美しい桜が咲く、花見の名所でもあります。

 長い時間、お客様に待って頂かないとけないので少し複雑な気持ちになりますが、くいだおれの大阪・「ねぶち」のあるものを大切にする大阪人が、このような祭りでたくさん集まってくれるのはとても嬉しいことです。

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とんど祭り前日。

2007-01-08 | 料理日記

もう今日になりますすが、高津神社で行われる [とんど祭り]。

 たぶん(自称)日本一の屋台達の釜たけうどんさんの焼豚を担当させて頂いています。 この日は他にもたくさんの大阪の名店が屋台に早代わり。年始早々、このような素敵なイベントに参加させてもらえるので、今からとても楽しみです。

070107_1446  昨日は、その仕込み。休日の釜たけさんの厨房での焼豚作りです。 午前中に届くはずの豚肉がなかなか届かなくて、作業がずれこんでしまいました。本当はもう少し長めに下茹でしたかったのですが、何とか下準備は無事終了しました。 強の早朝に肉の切り出しと最後の味の確認作業を行います。一応は焼豚となっていますが、いつもの和食の料理法で仕上げていますので、私自身も仕上がりがとても楽しみです。

 この焼豚は「肉釜うどん」(焼豚ー入り釜玉うどん)700円 か、焼豚の単品(400円くらい)で食べることが出来ます。 少し寒いかもしれませんが、天気は良さそうです。 是非、釜たけうどんさんのお店に食べに来て下さい、 そして気軽に声をかけてくださいね。
 他にも大阪の名店の屋台もありますので、どうぞ明日は高津神社まで遊びにきてください。
 http://www.kouzu.or.jp/

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