高麗橋桜花 徒然日記ー料理人はどこまでできるのか ー

「高麗橋桜花」店主・「大阪食文化研究所」主宰森田龍彦のブログです。どうぞご贔屓にお願い申し上ます。

大阪府立久米田高校 生徒会さんの取り組みー郷土料理についてー

2011-01-24 | 農業・食育・食文化について

話ははじまりは昨年秋、久米田高校生徒会の担当をしている先生からの問い合わせのメールでした。

 大阪の食文化を調べる過程で、私の大阪食文化研究所のサイトをご覧になったそうで、下記のような内容の質問が私に寄せられました。

 現在6人の生徒たちと「地域を知る」ということで「郷土料理」そして「生産者」
という内容の調査を行っています。高等学校1年2年そしてその保護者に対してアンケートを実施しました。泉州地域の郷土料理を15種類あげて質問しました。
その結果、昔の郷土料理はほとんど廃れていくように感じています。味の好みが合わないためになくなっていくのは仕方がないのか、絶対に残すことが必要なのか、どの立場に立って考えればよいのか悩んでいます。なにかアドバイスがあればいただけると幸いです。

 これに対して私は下記のような返答をさせて頂きました。

 今まで日本の文化の礎になった東洋の文化から、近代は西洋の文化へと大きく移行し、それにともなって食もそのように変化しております。

そのために郷土料理を含めた食や生活スタイルを大きく西洋化しております。ですが、海外に出かけた人がよくおっしゃることですが自国の文化を大切にしない、知らないと他の国々の方に自分の存在を明確に説明出来ることはできません。
自分のルーツを知らずにして、どのようにして礎を作り、そこに経験を積み上げていくのでしょうか。

戦争に敗れたことは日本の文化をも破壊しました。たしかに昔の生活や食をそのままに現在で実践することは無理かもしれませんが、温故知新ー昔の生活の知恵や生活スタイルをすることは決して無駄なことではないと思います。

こたえを導くのでことは出来ないですが、それを知ること・経験することで生徒さんたちはなにかを感じ取り、それがいずれ何かの形で思い出されることもあるのではないかと私は思います。
 

 その後、しばらくして、また先生から下記のようなメールを頂きました。

 泉州の地域ならではの料理であることも発見できました。添付の通り、それについて12年生対象にアンケートを行い現在の郷土料理のおかれている現状にも思い至りました。
 それらについて生産者の方に直接お聞きし、料理は料理法のレシピを伝えるだけでなく、
それが獲られ、作られたその場所、歴史、多くの人の関わり、森田さんの言われたように地域の文化を伝える場なのだというお話も伺いました。
 「JAいずみの」さんや大阪「若手漁師」の代表者の方のご協力で販売活動も手伝うことにより一次産業の現状までも知ることができました。水質を美しくしたいという漁師の方の魚庭の森作りにも参加し、ずいぶんと視野が広がったように感じます。
 今回のこの活動にアドバイスいただき感謝しております。アンケート結果などよろしければごらんください。

「kyoudoryouri.xls」をダウンロード

「kyoudoryouri2.xls」をダウンロード

 今回、このデータを告知することはもちろん学校の許可を頂いております。

 私自身、今回の久米田高校さんの取り組みの中で新しい発見もありましたし、このような素敵な活動に少しでもお役にたてれたことを誇りに思います。

 今はまだ余裕はないけれど、少しずつでも自分の料理に大阪らしさ、郷土料理も取り入れることが出来ればと思っています。

 久米田高校の先生・生徒の皆さん、とても良い経験をさせて頂きました。本当に有難うございました!!

 

 

コメント

3月3日。

2010-03-03 | 農業・食育・食文化について

我が家は女性は妻一人、後の三人は男。

雛祭りにはとんと縁が無いのですが、とりあえず人形だけでもと妻が飾ってくれました。

今、せっかくの機会なので、自宅で食や食文化の本や料理の資料をまとめたりしています。

昔の食を知るにつれ、今はなんと豊かな食卓だろうかと思います。

ですが、添加物や食品公害などない昔の食事は、現代人が無くしてしまった豊かさの一つなのかも。

ひな祭りは桃の節句といいますが、旧暦と一カ月強ズレがあるのでまだまだ桃の花を愛でながらという訳にはいきません。

世界の中の日本ということで仕方ないところもありますが、24節気・自然と共存して培われた感受性の高さを大切にしたいと感じる今日この頃です。

コメント

農と地域の結びつきの大切さ。

2009-12-31 | 農業・食育・食文化について

 30日は毎年恒例の河内長野門林エコファームさんの餅つきに参加しました。

 今年で3回目ということで顔見知りの方も増え、門林さんを支える地域の皆さんのチームワークもばっちりで、とても優しい雰囲気の中で餅つきとなりました。

Photo  今回は収穫祭など、いつもイベントなどに協力してくれるよっしーも参加してくれて、そのパワーをいかんなく発揮してくれました。ほんと、彼の協力なしではいろいろなことが実現しなかったので、とても頼もしいパートナーです。

 私も今回ははじめて合いの手をさせてもらったんですが、普段から素手で熱いものを持つことが多いとはいえ、ほんと蒸米をこねるのは熱いですね。。良い経験になりました。

 この餅つきに参加すると、農がいかに地域との結びつきが大切なのかを感じます。よく新規就農についての事について相談されることがあるのですが、農地なども確保の大切なのですが、その地域でまず生活者として受け入れてもらうこと・生きていく努力も大切なんだと思うのです。

 帰り際に門林ご夫妻といろいろとお話をさせていただのですが、こうやって農業などを伝えることが出来る方と出会うことができて、本当に幸せものだと思います。

 デフレの中で経済の先行きが不透明だと思いますが、少しでも自分たちの口にする食べ物を自分たちで育むことが出来る国であってほしいと望むのです。

コメント

御堂筋KAPPO、無事終了しました。

2009-10-12 | 農業・食育・食文化について

御堂筋カッポ、無事終了しました。

大阪府は低予算での開催のためか、良い意味でも悪い意味でも現場に丸投げ。会場設営もかなりずれ込んで、バタバタのスタート。
 
Photo  初めての参加ということもあり前半はいろいろと戸惑いました。前半は歩行者の方がブースの中に入って来るのを待っていたのですが、ほぼ素通り。
 途中でこれではいかんということで作戦変更。急いで持ってきたパンフを一つのセットにまとめて、スタッフのみんなで一部ずつ手渡し。後半は急ピッチで生産者の方のパンフなどを配布することが出来ました。

 ボードに張った自分たちの活動にはあまり注目が集まりませんでしたが、全部合わせると3000枚ほどあった大量のパンフがほぼ配布出来たので良かったです。今回の呼びかけに応えた下さった方々へ、少しでも何かの形でお返し出来たら良いのですが。

今日配布したものが、どれだけの反響があるか正直わかりません。ですが、食や農はそもそもとても地味なことの積み重ね。
 これまでも、このようなコツコツした活動を続けてきたからいろいろな気付きや発見、伝えたいことが見えてきたのかもしれないなー、と改めて感じました。
 
 結構疲れたましたが、イベントを通じていろいろと感じたことや、旧知の方との再会や新しい出会いなどもあり、それなりに達成感を持てて良かったです。

 これからも不器用ながら、正面からしっかりと食と農をつなげる活動を続けていたいと思いますので、応援よろしくお願いします!

 画像に映っているのは各生産者の方のパンフに安田農園さんの野菜やタナカファームさんの平飼いの玉子、伝統野菜の毛馬胡瓜です。

コメント (2)

新金岡の畑から。

2008-08-25 | 農業・食育・食文化について

今日は久しぶりに大有研が運営する新金岡の畑に。
最近、なかなか週末に時間が作れなかったので、久しぶりです。

Dscn4160  久しぶりの畑はすっかりの夏の終わりを迎えていて、そろそろ秋・冬野菜の準備に。今日は、夏野菜の収穫と大根や人参のための土作りを少ししてきました。

Dscn4167  この日は南瓜・茄子・大葉・ピーマンなどが収穫出来、トマト・白茄子なんかを周りの方から頂戴しました。

 今年から大有研のスタッフのお陰で、ようやく一夏を通じて野菜の栽培を続けることが出来きました。大有研の活動に携わった当初から、この畑を自分たちでちゃんと運営したいと思っていたので、いろいろと課題はありますが、まずは上出来のスタートだと思います。

 この畑の管理を手伝ってくださる有機農家今野さんからも、お褒めのお言葉を頂き、この畑は野菜を栽培することも大切だけど、たくさんの人が土や野菜にふれあうことが一番の目的。と同じベクトルをもって、臨んでくださっていることも嬉しかった。

 そして、いろいろな活動や企画の準備のためになかなか現地に足を運べないことや多くの仕事を負担してもらっている若いスタッフが、とても前向きに取り組んでくれていて、幸せな気持ちになりました。

 それぞれ、いろいろな仕事などを抱えながら、でも少しずつ力を出し合って。人の縁や農の大切さを感じる活動つむいでいく、ほんとうに素敵な団体だと思います。

 まだまだ発展途上ですが、この畑は大有研にとっても、自分にとっても大切な場所、地に足をつけることが出来る場所になるような気がしています。

 料理人としても、より食材に対しても、生産者の方に対しても、深い思いを持つことが出来てるように思います。

 来週から少しずつ秋・冬野菜の準備を進めていきます。もし、こんな思いを共有したい方がおられましたら、ご連絡ください。

 追伸ー帰宅後、ちゃんと子供達一緒に公園で遊んで、一緒にお好みを作って食べて、私が一番最初に寝てしまいました。。。

コメント