タイトルは1952年に静岡県富士郡上野村(現: 富士宮市)で発生した、不正選挙の告発に端を発し、
告発者一家が村八分にされた人権侵害事件。
関心のある方は、詳細をネットで確認して頂きたい。
その顛末を読んで私が注目したのは以下の三点だった。
・不正を告発したのは女子中学生だった。
・行政や警察は全く信用出来なかった。
・マスコミ(朝日新聞)に告発して記事になり、ようやく不正選挙が明るみに出た。
今から70年も前の事件だが、田舎社会では、今も「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という風潮が
蔓延していて、行政や警察が頼りにならないのは今も変わらずで、逆に「社会の公器」だったはずの新聞
も「批判精神」を忘れ去り、行政や警察の「発表を記事にするだけ」に堕している。
ネット記事は、最後に次のように結んでいた。
事件を著書(『戦後ニッポン犯罪史』批評社、2000年6月)で紹介した礫川全次は、こうした事件は今日の
日本の至る所で起きているとし、「こうした村落共同体の村八分を『前近代』の遺風と理解する限り、
いじめ問題に象徴される現代日本社会の病弊は捉えられないであろう」と警鐘を鳴らしている。
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