霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

マーケットイン

2008-08-08 21:12:38 | 野菜
毎日の産直への出荷はオジサンが担当することが多い。
それは何かと多忙なオバサンの負担を少しでも軽くしたいという親心ならぬ夫ゴコロの現われ。

変動する生鮮野菜類の値決めはオバサンが新聞に掲載されている市場価格を目安に希望価格を設定し、オジサンが産直に行ってから他の生産者の出荷量等を勘案して最終決定している。

ハシリの時はやや高めでも売れるし、市場には出せないようなハネモノでもそれなりの価格にすると歓迎されることが多い。
しかし、生産の最盛期になると様相が一変する。
供給量が増えるに従って「(見かけ上の)良品質で低価格」でないと相手にされなくなってしまう。
この変化の見極めが難しい。
いつの時点で切り替えるかは店頭の空気等を肌で感じて判断するしかない。

長年の主婦体験を踏まえ「消費者の目」で生産物を評価できるのがオバサンの強みの一つ。
しかし、生産現場だけに居るとどうしても「生産者の論理」が先行してしまい勝ちとなる。

丹精込めて作った野菜等が売れ残った時に「無農薬で栽培したこんな美味しいものがどうして売れないの!」とオジサンを責めてもどうすることもできない。

やはりオバサンも日々刻々変わる店頭の微妙な雰囲気を肌で感じておく必要があるようだ。
そんなことで、これからは三日に一度はオバサンが出荷を担当することに改めることにした。



本当の梅雨明け以後、好天の暑い日が続き、遅れていた梅干しも順調に進んでいる。
オジサンは暑い中の農作業で少しバテ気味となっているので、梅干しでも食べて「ピリッ」とする必要がありそうだ。
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2 コメント

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Unknown (ゴン太)
2008-08-09 19:32:03
お客様は神様ですと言った歌手がいましたが、いい物を出したからといって売れるとは限りませんね。
お客様は気まぐれです。
確かに出荷者として肌で感じることは大切なことです。ゴン太は町内三カ所のマーケットをリサーチします。一番の大敵は市場で落札されない物を廉価で買ってきて売っているマーケットがあります。
隙をついた商売ですが、これが当たっているのです。市場出荷者も廃棄される運命の野菜が何某かの値を付けることで喜ばれています。

消費者のバックアップがあれば繁盛します。
震災後大変なようですが、観光地等のバックグラウンドを持たない産直は沢山あります。
当地もそうです。

恵まれた環境から普通の環境になったと思って、夫唱婦随で頑張ってください。
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Unknown (「霜後桃源記」)
2008-08-09 21:46:37
ゴン太さん
激励ありがとうございます。
まさにご指摘のとおり、今までは恵まれすぎて「道の駅」も生産者もそれに胡坐をかいていた面があったと思います。
その意味で経営努力を求められる「千載一遇のチャンス」かもしれません。

苦しい時に「本当の実力」が試されるものと思って頑張ります。
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