太陽の日差しが日を追うごとに熱を帯びて来る今の季節、南に面している家の前と
北に面している後ろでは体感温度で10℃以上の差がある。
温度差は際立たせるのは日差しだけでなく「風」が追い打ちをかける。
エグネや建物が風を遮る家の前と異なり、裏側は冷たい北風をまともに受ける。
そんな、過酷な作業環境となる北側が、実はヘソ大根作りには「最適な環境」と
なることに気付くのに時間がかかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/c5/8f59a861eba6ebad5aa52cfdd80413c1.jpg)
(薪小屋を「干し場」とするため薪を軒下に移した)
大根の収獲後、「洗って、切って、茹でて、串刺しして、吊るす」という手数を
かけて作ったヘソ大根に、赤カビが発生して「全部廃棄処分」という失敗を、俄か
百姓は何度も繰り返した。
その原因が、「温かい南側の軒下やハウスを『干し場』としたことにある」と気付く
のに5~6年も要したのは、「お粗末」と言うしかない。