中野さなえ活動日誌

花には太陽を こどもらには平和を

上田市で子育て学習会をしました

2006年01月31日 20時15分48秒 | 活動日誌
 上田市の新日本婦人の会の子育て学習会に呼ばれました。

 ちょうど今朝は長野駅での挨拶の日、終わってから電車に乗り込みました。そんなわけで、のぼり旗をもって行けなかったので、日本共産党のたすきをかけて行いました。
 宮崎市会議員は大型店のイオンの問題、石坂県議は24日に行った国土交通省、厚生省交渉の報告(浅川流域治水対策と産婦人科の充実について)、私はライブドア、BSEなどの小泉内閣の責任について、それぞれ訴えました。

 上田では10人のお母さんと4ヶ月から3歳までの14人の子どもたちが集まりました。にぎやか!


 おむつが取れない、仲間になれるまでに時間がかかる、夜寝ない、夜泣きがひどくて母が睡眠不足、おっぱいが離れない、かみつきがあって困る、オシッコをまとめてしないでちょびちょびもらす、下が生まれたらやきもちを焼く、などなど、どなたもが遭遇する心配事が次々出されました。
 
 これは、発達段階の特徴をよくつかんで接すれば、多くは心配は要らないことです。
でも、どうやって成長してゆくのか見通しがもてないと、振り回されてしまうことになります。

 それで今日は、乳幼児期の発達の特徴を、それこそ大雑把にですが説明して、「こんな時どうする?」を話しました。
 何より、子どもの気持ちに寄り添って、「どうしてこんなことするのかなあ」と考えてみることが大事かなと思います。

 見通しを持つための近所の子どもたちとの育ちあいが、今はなかなか作れないので、おかあさんも苦しさ一杯です。それに世間では、「勝ち組」に育てるために親を追い立てる風潮がはびこり、子育てでも「負け組み」になりたくないという考えに知らずに染まっている、見逃せません。
 
 だって、単純に考えて、「できないよりできたほう」が、「遅いより早いほう」がいいと思いがちではないでしょうか。
 ここには落とし穴があります。早くできるようになる過程が抜けています。発達は、憧れに向かって「できるかな、だめかな。がんばろうかな。大丈夫かな。」と葛藤し、「矛盾を乗り越える力を出す」という作業、それがあっちへやられてしまっています。人との比較ではない、自己葛藤であり、より良く生きたいとの意欲、要求なのです。
 
 私が心配だったのは、出された子どもの心配事より、お母さんの気持ちでした。
 
 「自分がいらいらしている時は本当に厳しくて、穏やかな時は同じことをしても優しくなれる。他のお母さんが、みんな穏やかに接していて、よくできるなあ、私にはできないと自信をなくします。」

 「子どものことより、自分に対しての不安がある。」

などの言葉でした。

 今日出合ったお母さんたちは、それでも一週間に一度は集まって、子どもと一緒にリズム体操をしたり、絵本を読んだり、楽しい時を持つことができている方々です。
 「新婦人に入ってから、ここが楽しくてたまらない。」とにこにこ伝えてくれたお母さんもいました。
 不安はあっても、話せる場があり、聞いてくれる仲間がいることが、どんなに大切なことか。「なあんだ、みな同じことで悩んでるんだ。私だけではない」と元気が湧いてきます。

 その上でなお、私たちは子育てで何を大事にしなければいけないのか、人間らしく育つとはどういうことなのか、を、学びあえば、いっそう子どもが見えてきて可愛さが増してくると思います。
 「みんな違ってみんないい」金子美鈴の世界を大事にして子どもを見てゆきたいですね。
 
 一番親が望んでいることは、人の痛みのわかる優しい子に育って欲しいということではないでしょうか。誰とも対等平等な立場で、意見もしっかり言えて、相手も大事にできる力は、学びです。

 その学びが全くできていない最近の良い例は、麻生外相でしょう。

 「(高齢者は)ものすごく元気がいい。(金を)もっている。ためるしか趣味が無い、能力が無い。」「中国が言えば言うだけ(靖国神社に)いかざるをえなくなる。タバコをすうなといわれたらすいたくなるのと同じこと」・・・などなどの発言は相手を思いやる気持ちが微塵も無い、圧倒的多数の老人が年金100万から200万円ほどの収入しかないことも、日本が中国にかつてどんな残虐な侵略戦争を行ったかも、事実はかなぐり捨てて、あるいはねじ曲げゆがめ、相手を馬鹿にし見下す、人間として最低の行為をしていると私は思います。

 さてもどって、仲間のいないお母さんの不安は、それは大きいものがあるに違いないのです。だから、虐待やネグレクトやが増えて当たり前。
 子育てする大人が大切にされず、自分らしさを奪われていては、子育ては本当に困難になります。
 血の通った政治の実現をめざし、今すぐにできる仲間作りの輪広げることで、子どもを大切にする実践を広げましょう。
コメント (1)
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