驚くほどしっかり自立しており、自由な考え方と生き方をしている18才の女子高校生に、2時間のインタビューをしました。
この3月にはカナダのモントリオに留学をする予定だ。ファッションデザイナ―になるため、ラサールカレッジに入学する。
なぜ、モントリオなのか。フランス語と英語の両方を学べて、デザインンも勉強できるところはモントリオだった。(カナダの公用語はその占領の歴史から英語とフランス語。モントリオのあるケベック州はフランス語が公用語になっています。またモントリオはファッションの街として名高い)
幼いころからデザイナーになりたかった。洋服の絵を描くことがすきだった。その夢はずっと消えることなく続いている。だからフランス語にも興味を持った。
小学校4年生の終わりころから、フランス語の勉強を始め、高校では国際科にいたのでフランス語を選択した。昨年は、フランス、アフリカへホームステイもしてきた。
こう述べると、「恵まれた環境の子か」と思うでしょう?
確かにないとは言えません。一定の家庭の財力は基本にありますね。
しかし、ホームステイも学校の制度や留学制度を利用して、学習し試験を受けて公費でいっている。
今度の留学も、行先も自分でインターネットで探し、カナダへ渡る時も一人で出かける。はじめの4か月はホームステイだが、その間に自分でアパートを探すという。
すべて自分で調べた上で、「こうしたい」と親に相談している。ここがすごい。「情報は待っていてもきません」と彼女は言いました。
「学費は親に出してもらいます。でも、アルバイトをしてお金をためて、次にそなえたい」と、しっかりしています。
次の彼女の言葉には、正直、私は驚きました。
「日本では、自分の意思を主張するのは難しい。夢を語る場もない。自分の意見を言うことは自分の行動を決めることなのに。
学校でも、受験の路線で、やりたいことがあっても我慢して、当面は受験。偏差値で進学校を推薦される。その波に乗って暮らさなければならない状況があります。私も、めげそうになった時もあります。でも、親友がいていつも夢を語り合ってきました。
親友と語り合うと勇気が湧く。彼女も優秀な人なのに学校の進める大学ではなく、自分のやりたいことの道を選びました。彼女がいたから、私はつき進めた。
私はワクワクすることをしていたい。自分の好きなことを大人になっても忘れなければ、続けられるかな。基本的に、考え方がポシティブなんです。挫折しても、だめだ・・ではなく、何ができるかって考えます。
アフリカに行って思いました。貧しくて女の子は特に学校へいけないで働いている。日本では大変なこともあるけれど、中学までは学べてる。努力すれば道が開けるのではないか」
彼女の言うように、日本の子どもは「努力すれば道は開ける」と単純には解決できない苦しみを負わされています。自己責任の範囲ではない。自殺まで追い込まれる異常さがある。
でも、18才の彼女の持つ自由な発想、開拓精神、エネルギーと独立心はすばらしい。どこで育まれたのだろうか。
後半のインタビューはそこが焦点となりました。
私、親として、我が子に対しどうだったんだろうか・・・と考えさせられました。せまっこい考えで向かってたんではなかろうか。今もせまっこくないかしら?
うーん、フルフル頭をやわらかくしなくっちゃ、と思いましたよ。
最後に聞いてください。彼女の夢。
「世界で有名になりたい。自分のブランドを作り会社の社長になりたい。アフリカでは女性が働く場所もない。私がアフリカに会社を作って、発達途上国に笑顔をもたらしたい。カラフルで奇抜なデザインで明るい気持ちを届けたい」
私は18才の時、こんなこと考えもしなかった。感動しましたね。若返りました!! 今日はいい日でした、最高です。