中野さなえ活動日誌

花には太陽を こどもらには平和を

飯山と栄村の現地調査をしました

2006年01月06日 22時06分34秒 | 活動日誌
(↑1人で雪下ろしをするおばあさんにお話を聞きました。→他の写真はこちら

 午前中飯山、午後は栄村に入って、地元議員と雪被害の現地調査をしました。
栄村は、お隣の新潟の津南よりも積雪があります。飯山市も所によっては栄村並みの450センチの積雪の地域も。

 飯山市では倒壊した家屋をはじめ、市内各地の情況を調査しました。市営住宅が雪の中にうずもれ通行の困難な深刻な状況。
 「人手が足りない。かといって、雪をいじったことのない人には危険で頼めない。地元では、自分の家の雪堀で一杯、雪害救助員といっても、実際は民生委員が請け負っていて、身動き取れない。」との市の災害対策本部の方の話。
 「建設業者はリストラで人がいない。」と地元議員から説明がありました。

 栄村では、家屋が屋根まですっぽり埋まっていました。道の両脇のうずたかい雪をかたずけないことには、除雪もできない、屋根の雪も下ろせない状態。
 ダンプも入らないような道になっており、よしんば入っても、休みなく降り続いているために道はやわらいまま圧雪されておらず、ダンプがめり込んでみ動き取れなくなっています。
 道の両脇の雪の壁がせっぴになっており、通学路が危険になっています。せっぴが切れたら、命にかかわる事故になります。

 飯山線は戸狩駅から以北は不通、高校生は家族の送迎で通学していますが、代替のバスの運行もありません。

 除雪車のオペレーターは、朝早くから幹線等の除雪、昼は雪害救助員として雪堀、夜は自分の家の雪堀、と、つかれ切っています。

 一人暮らしのおばあちゃんと話ができました。
「中野市にいる息子が雪下ろしに来てくれて、食べるものも運んでくれる。でも雪下ろしは間に合わない。これは昨日落ちた雪だ。」

 高橋村長が一時間も懇談の時間を取ってくださいました。
栄村の年間税収は1億8千万円。雪対策の平常の予算は1億4千万円、今年は20~25パーセント増になるから約3000万円の予算を積み増ししなければならないとのこと。

 「私はこんな財政考えられません。良くやっていると思います」
 「お金は使わないようにしている。現物支給ですよ。」とご苦労を話してくださいましたが、こんなにがんばっている栄村のような小さな町村の交付金をどんどん減らしすなんて、人のいのちを軽視するにも程がある。
 雪のために命を失う人が今年も出ているではありませんか。

 村長からご要望もお聞きし、共産党としても、県と国にも交渉をしてゆき、努力するお約束をしてきました。

 途中、新潟の衆議院候補だった川俣幸夫さんから携帯に連絡がはいりました。
「雪の視察、ごくろうさん、栄村だろ。」
「よくわかったね。」
「いやあ、今日はきっとその辺だと思っていたよ。ところで、新潟県知事、災害救 助法、使うことに決めたよ。長野もがんばって要求すればいい。資料送るよ。」
「いやあ、ありがとう!」

 まずは災害救助法をと思っていた矢先、先を越された嬉しい知らせ。不十分ではあるが、救えるところも多いから、まずは現法の適応を。

 国会交渉をしなくては、と思っています。高橋村長が話していたように、「予防が大切。そのほうが安上がり。」です。
 
 今日は高橋村長が有線で村民に語ったそうです。「負けないで元気にガンバロウと」の内容かな、と関係者のはなしで想像しました。
 村の人々が、それでとても元気と励みをもらったそうでです。村長のお人柄を知っている私は、それを聞いて胸が熱くなってしまいました。
 
 明日は、今日行かれなかった野沢温泉村などの豪雪地帯に足を運びたいと思います。

 
コメント
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