中野さなえ活動日誌

花には太陽を こどもらには平和を

病院からの最後のお便り

2024年07月19日 15時07分23秒 | 活動日誌
病院からの最後のお便りです。
 
今日の夕方、退院することになりました。検査結果も良好、多少痛いが、まあ、いいでしょうと言うことに。
 
 
今日のリハビリでは、洗濯物の干し方、お風呂の入り方、台所での移動の仕方など、日常の動きを練習しました。
体をねじっってはいけない、反り返ってはいけない、など、禁動作がいくつかあるわけです。
 
 
「急にギアトップにしてはいけませんよ」ときつく言われましたので、1ヶ月位はゆるゆるとやっていきましょうかね。
 
 
4畳半一間のベッドの我が家も、先が見えての期限付きなのでさほど苦痛ではありませんでした。
 
やることがないので読書三昧できたことは、怪我の功名でした。
 
 
昨日と今日の二日間で、病院での最後の読書となった二冊の本、これがまた興味深かった。
 
そのうちの一冊、海に石灰藻がはびこって、海を壊している実態がよくわかった本「海の砂漠化と森と人間」。
 
 
昆布やわかめの生育が悪くなる原因が、石灰藻にもあることもわかった。故郷宮城の気仙沼や雄勝の海の様子もわかった。
 
 
こんなに集中して読書できたことは幸いでした。
 
家に帰れる!!本当に嬉しくてほっとしています。
 
留守をがんばってくれた家族と、忙しい中を時間を割いて家事の応援してくれた友人には、感謝で一杯です。
 
 
 
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夜汽車

2024年07月18日 06時43分32秒 | 活動日誌
病院からのお便り
 
夜汽車が通っています。
  
 
        ♬ いつもいつも通る夜汽車
     静かな  響き聞けば
     遠い街を思い出す
     
     闇に中に続くあかり
     夜汽車の 窓のあかり
     遙か遙か消えてゆく
 
 
 
「遙か遙か消えてゆく窓のあかり」をみたくて、毎晩、暗くなった窓の外をじっと眺めています。
 
 
でも、新幹線の窓は、私の想像のように闇に中に消えてゆくような連なる明るさはなく、暗かった。
 
 
亡き母が「夜汽車をみると寂しくなるよねえ」とよく言っていました。
 
夜汽車をみると、きっと、遠い故郷の神奈川県での幼き日の思い出に郷愁を感じていたのかなあと思います。
 
 
今のように新幹線もなく、お金もなく、帰省は容易ならざることだったのでしょうから、なおさらのこと。
 
 
 
また通って行きました。音もなく、車両を何両も連ねて。
駅のホームでみるのと違って全体像がわかるから、長さが目に入ります。
毎日、毎時間、あんなにたくさんの人が移動しているんだあ・・・・と、しみじみ思うことです。
 
     
 
 
私も故郷に帰りたいなあ・・・でも、「故郷は遠きにありて思うもの」かもしれません。
 
 
両親がいなくなった故郷は、炉端の火が消えてしまったような寂しさがありますし、実家には新しい家族が「故郷」を作っています。
 
 
そうそう、教員時代にお世話になった大先輩の故安藤先生が言っていました。
 
「自分が着地したところが故郷だと、僕は思う」と。
 
住みやすい町にしたいと願い、ここで根を張って暮らしている長野が私の故郷なのですね。
 
 
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党創立102周年記念によせて

2024年07月17日 09時03分30秒 | 活動日誌
病院からのお便り。
 
来週早々に退院できそうです。
 
「家に帰ったら忙しいでしようから、もう少し痛みが和らぐまでいましょうか」というわけで、少し伸びました。
今日はレントゲンや血液の検査です。
 
ゴールが見えてほっとしています。
 
 
さて、7月15日は日本共産党102周年の記念日で、赤旗に田村委員長の講演が載りました。
 
田村委員長は最後に「ともに歩もう 時代を拓こう」との呼びかけをしました。
 
それを裏付ける現状分析と未来社会の希望を語った講演に、力をもらいましたね。
 
新聞を読みながら、田村委員長のあの熱っぽい声が耳元で聞こえるようでした。
 
 
私も20才で入党して50年を超えました。
 
 
どんな困難があっても、みんなでがんばれば道は開ける。そして必ず資本主義を乗り越えて、戦争のない社会がやってくる。
 
科学的社会主義の法則に裏付けられた日本共産党の綱領は、長いスパンで人類史を語り、人類の進むべき道を指し示しています。
 
 
自分が生きているうちに、どこまで進ませることができるのか一時、後退するように見えることはあっても、らせん階段だ。かならず前へ
進めていこう。
 
私も、自分のできるところでがんばっていこうと決意新たにしたところです。
     
 
    「もともと地上には道はない。。
     大勢の人が歩くから、道ができるのだ」
 
 
 
正確ではないが、魯迅が小説「故郷」の最後で語った言葉の概要です。
私はいつも「希望は大勢の人共に作り出してゆくものだ」と胸に刻んでいます。
 
入院中、こんな真面目な本も読んでいるんですよ。😅
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働くことと子育て

2024年07月16日 16時51分15秒 | 活動日誌
病院からのお便りです。
 
 
病棟の掲示板に、栄養科のニュースや一週間の献立表、入院セットレンタルの案内、患者さんからのお礼のお断りの丁寧な文書、その他いろいろ貼ってあります。
 
暇だから、つぶさにみます。
 
その中に「看護基準」も貼ってありました。
患者に対する看護師の割合ですね。
 
 
「この病棟は7対1人、つまり、昼間は6~7人に一人、準夜、夜勤は19人に一人」だと説明がありました。
 
 
ICUや救急病棟、新生児病棟は、2対1、3対1、4対1などが適応されますね。
そのほか10対1、13対1などの基準があって、基準によって入院基本料金が違ってくるので、病院は経営面からみても看護基準は大事になって来るのでしょう。
 
 
そうか、夜は19人を一人でみているのか、あっちでこっちでコールが鳴ったら走り回らなければ、ですね。
 
 
夜通し激しく咳き込んでいる方もいれば、手術を終えたばかりで痛がっている人、「看護婦さーん、看護婦さーん!」と叫んでいる人もいる。
 
「どうしました?」と飛んでくる看護師さん。
 
 
看護師さんが頼りですからねえ。ありがたいことです。
 
看護師さんを援助する看護助手さんは5人から6人の配置だそうです。
 
看護助手さんも大変、ポータブルトイレの清掃や机などの消毒、食事の配膳下膳などたくさんあります。
 
家に帰ればお母さん、お父さんに変身する人もたくさんいます。男性の看護師さんもいますから。
 
私も共働きでしたので、子育て中は髪振り乱して!必死になって毎日を過ごしてきましたので、皆さんの大変さ、よくわかります。
「がんばれ!」と声援を送りたい。
 
岸内閣がやるような、小手先の子育て支援では全くだめですね。
 
突き詰めて言えば、労働の軽減と賃金アップのための抜本的な政策が必要と思います。
さらに、給食費の無償化、高校や大学の授業料の無償化なども実現したいものです。
 
「学費値上げ反対」の運動で、東大の学生中心に若者ががんばっていますが、若いかたのエネルギーに期待しています。
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病院からのお便り。印象深かった小説2つ。

2024年07月15日 14時14分55秒 | 活動日誌
病院からのお便りです。
 
 
娘が持ってきてくれる本や本屋さんに頼んだ本が次々届くので、結構、読書に一生懸命になってしまいます。
 
 
小説はずいぶん読みましたが、その中で二冊ほど印象深い本がありました。
 
 
一冊は平野啓一郎さんの「本心」、もう一冊は単行本二冊の長編でしたが娘が持って帰ってしまったので、正確な著者名と題名を忘れました。😅
 
両方、ちょと進んだ時代の話。
 
 
共通点は、AIロボットやメタバースが日常化した社会で「人が生きることは」と、愛と幸福を追求した作品です。
 
 
平野啓一郎さんの「本心」では、母を亡くした天涯孤独な青年がAIで作った母との交流を通しての葛藤と切り開いてゆこうとする心の動き、
 
もう一つの本では、格差と選別の激しい社会で人と交流する力を失った子たちを背景に、お店で買ったロボットとの友情を深めて成長してゆく少女の話です。
 
 
夏目漱石を読むのと違って、次元の違う背景での展開がピタッと入ってこないのですが、(なんせ、スマホもやっと使っているという私は、そんな世界に疎いものですから)本質的なものは見えてきたような気がします。
 
 
ちょっと先の時代には、AIがこんな風に活躍するのだろうか??との不安もよぎりました。
 
 
しかし、平野啓一郎さんの著書は、なにを読んでも人を惹きつけますね。さすがです。
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