県議会では、今日、共産党の石坂県議の代表質問でした。阿部新知事とのはじめての論戦です。傍聴に出かけました。傍聴席はいっぱいでした。
質問は11項目、農業支援や県立短大の4年制化など重要な質問ばかりでしたが、特に「浅川ダム」と「事業仕分け」の、県民的に高い関心を集めている質問は迫力でした。
「いったん中断をして再検討を」との質問にたいし、知事は「浅川ダムについては『賛成』『反対』の双方の意見を聞いて知事自信が決断」「安全性はいままでの資料でまず調べる」として、安全性の再確認の作業にも消極的。
さらに石坂県議は「安全性の確認もきちんとされていない。工事が始まったいまなお、『見直すべき』との世論が6割を超えている。いったん中断すべきではないか、中止ではなく、まず中断を」とつめました。
しかし「中断すると、掘削途中の安全対策や現場の借地料などコストがかかる。そこまでして中断するつもりはない」との答弁です。
「そのコストは民主主義を守るためのコスト、果てしもなくコンクリートで地滑り対策をし続けなければならず、それだけではなく災害が起きたらそれではすまない」
結果的に「私が知事になる前に2月議会で決まったこと。住民の議論ではなく、私は私でしかるべきときに判断して、説明責任を果たす」と、あいまいな立場でした。
また、「事業仕分けの対象は」の質問には「進行中のものは対象としない」と言うのです。浅川ダムも対象外です。
石坂県議は、「仕分けはほんとの無駄を削ること。進行中のものはやらずに結果が出たものとは、何のための仕分けなのかわからない」と県民の暮らしを守る立場で、かなりつめた質問を続けましたが、知事の見解はずっとあいまいで、考えが良くわからなかった。
最後に「阿部新知事には県民の期待が寄せられています。県政を進める立場でがんばっていただきたい」と締めて、質問を終えました。
議会が始まってから、他派の質問は生活に密着しない空中戦ばかり、今回初めて県民の抱えている要求を取上げた論戦らしい論戦となりました。
「知事も迷っています。是非、世論を大きくして後押ししましょう」
控え室で、傍聴者にこのように挨拶した石坂県議に、皆さん大きな拍手でした。
私は、いっせいの県議選挙「がんばらなくっちゃー!!」と思いました。この大切な共産党の議席、現有議席数より増やせたらどんなに力になることか!!
浅川ダムの裁判の第2回目の公判は、11月5日です。裁判でも勝つように、やっぱり世論ですね。