おはようございます。
訪問の花の日曜日ですが、お孫ちゃんのお守デーです。
今日は子ども劇場。
コロナで上演が延期、延期で、演目変更、入場制限と、いずこも同じ苦労ですが、8月末から再開しました。
舞台は、観客と一体になれる感動があります。子どもの時からたくさん鑑賞、観劇させてあげたいものですね。
ところが、お孫ちゃんの評価は厳しく、8月の上演には「今日はつまらなかった。もうちょっと大きな舞台がいい」などと感想を言います。
小さい舞台はそれはそれで楽しいですが、大きな舞台は迫力がある。
もっともな意見だな、と思うこともあります。
大きな舞台を組むにはお金がかかります。
会員が減っています。お金がないので大きな舞台がなかなか組めません。
会員が減るのは、一つは会費まで家計が回らない現実、もう一つはテレビやビデオやインターネット、ゲームに生の文化が負けてしまっていることだと思います。
文化は享受しなくても死にはしないから、御飯が優先、お手軽が優先。
子ども劇場の会費も安くはないし、コンサートにしても演劇にしても入場料が高すぎます。芸術家の皆さんが補償のない中、チケットを一生懸命売ってコンサートや舞台を作っているからです。
文化・芸術の重要性を感じるには、それなりの保障が必要不可欠ですよね。
ヨーロッパ各地では、コーヒー一杯分の料金でコンサートにいける。
ウイーンでは、いったん入場したら、途中の休憩時間1時間の間、観客は外に出るなりお茶をするなり好き行動にしているが、再入場のチェックはないというおおらかさです。
以前、合唱団で発声の指導をしてくださっていた声楽家のN先生の話ですと、先生が訪れたチェコでは幼い時からコンサートの慣れ親しんでいるので、演奏中に騒いだり遊んだりする子はいない、とのことでした。
日本がどれだけ文化を大事に考えていないか、コロナでも明らかになりました。
芸術家のみなさんの苦悩を思います。
子ども劇場へ出演する劇団やグループのみなさんも、どうやって暮らしをしのいでいるのか、そんな思いも抱いて子ども劇場に行ってきます。
お孫ちゃんの昨日の作品。切り絵。
障子の破れ目に使うんだって。ま、年末までは障子も遊び道具です。好きにして。