県議会の傍聴に行きました。
今日は小林しんよう議員と石坂千穂議員の質問でした。
小林しんよう議員の質問は、「消費税増税」「TPP]への知事の姿勢を問うたものでしたが、どちらも消費税は「財政赤字だから当然」さらに「県の財政には影響はない」と居直るしまつ。「TPPの主要5品目は守るために国はがんばっている」との、お粗末な答弁でした。
国のやることには右に倣えで、「あなたならどうする?」に応えていない。
石坂議員は、まず最初に、昨日、藤岡県議の「秘密保護法」の質問に答えての知事答弁を正しました。
知事はこう言ったそうです。
「国と県が同じ秘密を保有していても、国が秘密でも県としては当該情報を秘密にしたことを知りうる立場にないので、影響は受けない」
これは認識の誤りです。国が「秘密」と指定したら、地方公共団体の情報公開にも大いに影響を与える法案になっています。
石坂県議の質問は、リニア新幹線について、中学生部活朝練について、生活困窮者の自立支援について、発達障害児への支援について、でした。
私は「発達障害児への支援について」を取り上げてもらえてうれしかった。
質問の内容は、きちんと診断された子どもの加配も満足につかない状態があり、さらには、診断はされていないがグレーゾーンの子がたくさんおり、実際に対応している園では、財政的措置がないので現場で犠牲を払って苦労している。援助をしてほしい、という、現場の悩みそのものでした。
県は一定の努力をしてくれていますが、今日の答弁はしゃくし定規でだなあ・・と思いました。
つまり「加配をつけるには医者、専門家の診断が必要」を重視して、「診断がされていない理由をしらべ、進めてゆくようにする」そうです。
私から言わせれば、「なんてこった!」です。
診断をつけるためには親が納得しなければならないのです。つまり、障害を一定認めて医療機関に行くということです。
親御さんがそこまで気持ちを整理することが第一の難関であることを、行政は知っているのかなあ。その段階での暖かい配慮は、診断を急ぐことではありません。
そして、抵抗を示す方ほど、心の中では「認めたくないけど認めている」葛藤の激しさをあらわしているのだということを。
診断がつけることができないなら、私は、たくさんお子さんを見ている現場の先生が苦労している子、ぜひ加配がほしいと要望があり、現場の皆さんが認めている。それだけでいいと思います。
子どもの実態から出発すればいい。
県はそう答えたものの善処するつもりはあるので、現場からいっそう声をあげてゆけばいいですね。