私から1時間半の講義、あとの時間は質問や実践の報告など。
先生方は本当に子どもが好きなんだなあ・・・・と感じられる報告がたくさんありました。。
友達と交わることのできないA君。
ある日、周りの友だちが「うちでしゃしんをとった」はなしに花が咲いて、先生が「チーズってしたの?」と言ったそうだ。
その時A君が「うちにもチーズがあるよ」と言ったそうです。
私がすごいと思ったのは、先生は「そのチーズではないよ」と言わずに、「仲間の輪に入ろうとしている!」と感動したという話です。
A君に心くだいてきたんだなあ・・・と打たれました。
そのほかにもすばらしい実践があって、報告している先生が感動がよみがえって涙する場面もありました。
「子どもと遊んで給料がもらえるなんて、ありがたい」との話もありました。
「それは謙虚で尊い考え方だなあ、すごいなあとおもいます。
でも保育士の給料はとても低く過ぎるのではないですか。保育士の仕事を正当に評価してもらえば、もっと高くていいと思います。
給料がもっとあれば、休暇がもっとあれば、演劇も見れる、コンサートにも行ける、映画も見れる、野山も駆け巡れる。
自分を肥やすことは、子どもとつきあう上で大切なこと。保育の制度や国の支援なども考えていきましょう」
講義の最後に「子どもの権利条約」に触れましたが、若い先生方は権利条約を知らない方もおいでのようでしたので、また学習する機会があるといいなと思いました。
子どもの権利条約を創案したのはポーランド。
あの第二次大戦で、ポーランドは600万人の犠牲者を出しました。ナチスの犠牲になった人も多数。
コルチャック先生も、200人の子どもと一緒にガス室に消えました。
日本は批准しているのだから、きちんと国内法を見直すは勿論、実践する努力をすべきです。