ボイストレーニングのために、先生指定のイタリア歌曲集を買いました。
古典イタリア歌曲集ですね。
「はじめに」を読んだら、次のようなことが書いてありました。
「声楽を学んだ人で、古典イタリア歌曲を学ばなかった人はおそらくいないでしょう」
初心者は内容など分からないまま歌い始めますから「まるでお経みたいだ、と思われる方もでてくる」のだって。
そして「このイタリア歌曲の持つ古典的な、比類のない美しさや素朴さ」を本当に理解するには、「相当長年の音楽修行が必要」なのだという事です。
「歌曲やアリアを遍歴して、何年かたってから」・・・・「お経のようだった歌が、何にも増して宝石のような純粋な光を放っていることに気づかれることでしょう」とのこと。
さらに「古典歌曲はその時代の様式に支えられている」
だから、「自己の感情におぼれて、気ままな表情を持って歌うことは許されない」
要求されることは「素朴に旋律を浮かび上がらせる声の技術の訓練」だけだとの厳しさです。
なるほど・・・奥が深いですね。
少しでも上手に歌いたいというささやかな願いでレッスンを始めた私ですから、ドッキリ!!
こりゃ、私は「お経」から脱することは難しいですねえ。
でも、古典イタリア歌曲の持つ意味を知っていれば、これからの「お経」のように思えるレッスンも耐えて、発声の訓練に集中できそうかな。
ちなみに、前回💮をいただいた「カロミオベン」は、この歌曲集の最後にある曲で歌曲集の中で私が唯一知っている歌でした。
とっつきやすいので、最初に生徒に与えるようだとも書いてありました。
18北原栄一、石坂 千穂、他16人