午前中は浅川ダム裁判の公判の傍聴と、そのあと原告団と弁護団の会合。
午後は、赤旗をもって訪問活動でした。
浅川ダム建設さし止めの裁判も、いよいよ山場を迎えています。
今日の公判は、これから予定されている原告、被告の証人喚問の確認でした。
弁論が終わった後、原告代理の弁護団と被告県側と裁判官の3者での、証人の日程調節がされました。
4月には現地協議をした後、5月から6月上旬にかけて、5回の予定で10人の証人が論述します。原告団から7人、被告は3人です。
その調節にやたらと時間がかかりました。
弁護団の説明では、被告側が自分たちに有利なように日程を運ぼうとしたしたいきさつがあったそうです。「あまりにひどいやり方だったが、我々は品よくやったよ」と、怒りに満ちた報告、しかし「よっぽど自信がないのでしょうね」と。
弁護団から説明を受けています。
聞いていて、論点はことごとく崩されているのに、最後までのその執念はすごいものだと思いました。利権とは恐ろしものです。
さて、弁護団が来るまでの待ち地時間に、石坂千穂県議から説明を受けました。
3月議会に提出される予定の、浅川ダムの補正予算についてです。
ダム予算は、67億3571万2000円に膨らんでいます。12億7千万なにがしの増額です。
変更前は54億6000万円でした。
理由は 材料費、労務単価の引き上げに伴う増額分。これはまあ、仕方がない。
問題は次です。
建設が進むほど想像以上に岩盤の軟弱さにぶつかり、危険回避のための補強工事にお金がかかってしまうことです。これは、今度の補正だけですみません。果てしもなくつぎ込まざるを得ない運命になるでしょう。
たとえば、裾花凝灰岩というもろい地質ですから、空気に触れるとボロボロになる。コンクリートをぶつにも、掘削してから24時間以内にコンクリートをかぶせなければならない。露出した地面を平らにするための特別な技術と機械も必要になっています。
カーテングラウチング工の本数も、3メートルごとが1メートル50センチごとに、何と2倍になりました。支えの棒と言うところでしょうか。
大体、地すべり地帯のど真ん中で、真下には活断層が走っている、しかも善光寺地震の震源地のそばという悪条件のそろった地に作る、日本中でただ一つのダムです。
そして浅川ダムは、厚さ65メートルもあるのです。
地盤が軟弱だからコンクリートをたくさん使う。コンクリートは熱を持ち、冷えるときにひずみが起きる原因になるということですから、使えば使うほど危険度も増すわけです。
工事は7割方、進んでいます。それでも私たちはあきらめません。あきらめるものですか。
もし浅川ダムが決壊したら、一番さきに犠牲になるのは直下の浅川小学校の子どもたちです。中心市街地へまっしぐらに水は進みます。
午後は原田市議との訪問活動でした。日刊紙の購読者がふえました。