魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

水鳥の音

2020年03月14日 | 日記・エッセイ・コラム
コロナを水鳥の羽音に例えたのは、姿の見えないものを過剰に恐れているからだ。
この恐怖は、ウイルスが現れたばかりで、正体がわからず、ワクチンや特効薬も無いからで、まさに、富士川の夜の闇で正体のわからない大音響に慌てふためく平氏だ。

単純に、死亡率がどれほどのものか見てみると、3月13日正午現在、世界全体では感染者131,460、死者4,923で3.7%だが、死者数に比べ、感染者数はあくまで発見された数だから、相当大きな倍率で存在すると考えた方が良いだろう。つまり死亡率は3.7%より桁違いに低い。

情報が開示されて、感染率が比較的信頼できる国は、検査自体を目的化している韓国を始め、ドイツ、スイスなどは、それぞれ、0.84%、0.21%、0.70%だから、コンマ以下が妥当な死亡率だろう。イタリアも検査は熱心にしているようだが、7.91の死亡率となっている。これは医療崩壊が起きていることと、中国との濃厚接触、イタリアの生活文化を考えれば、全土の感染者が実は膨大であることを暗示している。

検査に熱心な韓国などの実績から、あくまで仮にだが、致死率を0.6%で逆算すれば、ざっと、世界全体で感染者が82万人、日本で3千人、イタリア17万人、イラン7万人、アメリカ7千人、中国53万人・・・ということになり、何となく納得の範囲だ。
各国の医療状況も異なるし、数値の正確さもアテにならないから、漠然と眺めただけだが、とっくに蔓延してしまっているとみるべきだろう。しかし、その割に死者は少ない。
しかも、死者の大半は高齢者や持病のある人だ。高齢の持病持ちだから敢えて言わせて貰うが、高齢者は死ぬことの方が当たり前で、何れ何らかの病気で死ぬ。
若者も死んでいると言われるだろうが、過労や不摂生で衰弱していたり、放置して重症化すれば若者でも死ぬ。こういうことは、全て当たり前のことだ。

感染者の死亡率が0.6%だとしても、人口全体での死者となると、猛威を振るうイタリアでこそ0.00169%=100万人に17人だが、死者最大の中国でも0.0002%=100万人に2人だ。、以下同様に、韓国1人、イラン5.4人。
米国では0.1人で、日本も0.15人、フランス0.97人、スイス0.77人、ドイツに至っては0.06人だ。全貌のわからない世界全体だが、一応、0.6人となっている。

これとは別に、インフルエンザや食中毒で死ぬ人はどれぐらいいるか。交通事故で死ぬ人はどれぐらいいるだろうか。
そう考えれば、この病気を、これほどまでに恐れて良いものだろうか。恐れによって失う物を考えれば、この状況の異常さから目が覚めるはずだ。
近頃は何でも、数値や視覚でなければ理解できない時代だから、いちおう数値を並べてみたが、はっきり言って、こんなものは何の意味もない。こういうことを、直観的に察知できる、バランス感覚こそが重要なのだ。
恐怖で狂い死ぬ前に、正しく恐れる、警戒するとは、そういうことではなかろうか。

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