魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

救護船団

2010年03月03日 | 日記・エッセイ・コラム

このところ、情報時代になってから、想像を絶する大災害が続いている。以前なら、同じような災害があっても、情報が伝わらず、
「なんか、すごい災害だそうだが、ほんとかなあ?」程度だった。
ところが、今では、地球のウラ側の災害が、家の外で起っているような臨場感で伝わってくる。実際、すぐ商品相場に影響したりするから、もう、完全に地球村の住人だ。

近頃、中国は覇権を狙ってアメリカの海洋艦隊に負けじと、空母を建設するらしい。世界中に艦隊を配備するアメリカは、ハイチ地震で直ちに、医療施設を完備した病院船を送った。これは、中国にはマネのできない芸当だ。

日本は戦争を放棄しているから、空母や海洋艦隊は派遣できないが、その気になれば、病院船を始めとする「救護船団」は世界配備できるはずだ。医療・食料・物資を積み込んだ船団を世界に配備すれば、災害時に直ちに派遣できるし、当然、日本近海の主力は本土の災害時に直ちに救護活動が行える。

常に災害現場に駆けつける救護活動は、救護そのもののスキルを磨くから、日本自体の災害対応時にも還元される。
そして、何よりも、世界に平和日本を知ってもらうことになる。

災害時に受けた親切は、決して誰も忘れない。
災害が起きるたびに、何億ドル出すとか何十人派遣するとかの押っ取り刀の救護活動より、世界のレスキュー国家として存在感を築くことは、日本経済にも無駄ではない。
誤解を招くかも知れないが、レスキュー・ビジネスだってあるのだ。

自衛隊を派遣するとか、血の貢献とか、防衛システムを構築するとか言う前に、「情けは人のためならず」の貢献という戦略があっても良いはずだ。


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