魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

ダメもと

2011年12月25日 | 兄弟関係

忘年会シーズン。パーティー幹事に参加メンバーから、当日、
「子供も行きたいって言ってるんだけど、私は飲むだけだし、子供は食事だけだから、二人で一人分の会費にして」と、言ってきた。
幹事は迷ったが、取り敢えず承知した。
子供と言っても、18才で普通の大人より大きい。

幹事が、メンバーの一人に「どう思う?」と、相談した。
相談された方も、「あの人は、何時でもその調子だ」と、例を挙げて二人でカッカしたが、二人とも文句を言ったことはなかった。

カッカした二人は長子で、「一人分にして」と言ったのは末っ子だ。
長子側から、どっちがおかしいか聞かれた。
「一人分にしてと言っても、理屈はそうかも知れないけど、会場代や諸経費もあるし、飲む飲まないはそれぞれの勝手で、それに、そんなことを突然言われたら、困る事が解っているんだろうか・・・」

これは、長子の考えすぎだ。
もし、言われた方が末っ子なら悩まない。「YES・NO」いずれかだ。
自分の都合が悪くて、考慮する相手でなければ「ムリムリ」で終わり。
都合が悪くても、考慮しなければならない相手なら、特別配慮をアピールした上で「まかせとき」と受け入れ、誰かに頼み込み、それが不可なら、その人のせいにして断る。あるいは、独断で受け入れて、問題が起これば、頼んだ人のせいにする。

長子は、自分の責任ですべて取り仕切ろうとするから、自分の問題として悩むが、どっちに転んでも人頼みの末っ子は、悩まない。
他人の世話事でも、末っ子が積極的で「親切」なのに対し、長子は消極的で「冷たい」。これは、責任を考える長子と、他人頼みの末っ子の違いだ。

「一人分にして」と言った末っ子は、自分なら都合悪ければ断るから、何が何でもとは思っていない。「ダメもと」だ。
だから、言われた長子が悩んでいることを知れば、バカにするか腹を立てるだろう。
「何をグチグチ言ってるんだ、嫌なら断ればいいだろう。それとも人を悪者にしたいのか」そういうことになる。

この場合、言われた長子は、予定外なら取り敢えず「ダメ」と即答し、その上で、誰かに聞いてみることにして、間を取って、もう一度連絡し、半額とか、会場代とか、落としどころを提示して、それが嫌なら元々予定になかったことだから断ればいい。努力しなかったわけではないし、これ以上の譲歩は、むしろ、出来ることをしてくれなかったと思わせることになる。

国も同じ
国別兄弟タイプでも、一人っ子長子の日本は、弟妹型のアメリカや朝鮮半島の「ダメもと」要求に、真面目に悩みすぎる。また、長子代表の中国はよく心得ていて、真っ先に「知らん」と言うが、結局は、なむなむと、弟妹型に配慮して中途半端な妥協をする。
日本は初めから悩んでしまうので、どんどん要求がエスカレートする。


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