魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

芸がない 2

2021年07月31日 | 日記・エッセイ・コラム

芸がない」で菅政権の存在感の無さは、実は、国民の力を引き出す大愚=大賢なのかも知れないと思ったのだが、やはり、そうらしい。

もう何度目かもよく解らない緊急事態宣言がまた「発出」された、「発令」ではない。
同じ日、時短営業に応じなかったグローバルダイニングは大黒字の「発表」をした。同業者の不公平感は、さらに増すだろう。
オリンピックの金ラッシュに沸く巷では、「人流」が収まらず、ますます増加傾向にある。
街行く人は、笑いながら口々に、「わかっちゃいるけど、やめられねえ・・・まっ、いいか」と、いった反応だ。
元々、緊急事態宣言はコロナ対策の見通しが立つまでの、感染拡大の遅延策だったはずだ。それがいつの間にか感染抑止が目的化している。ワクチン接種が始まり、治療薬が認可され、死者が減少しているのに、相変わらず「経済殺し」の宣言を出す「芸がない」政権を、国民が無視して自己判断で動き出す、「神流」が始まった。

コロナは押さえられない季節病化するだろう、というのが専門家のコンセンサスだったはずだが、政府に助言する専門家達は数字に踊らされ、思考停止している。これを考慮して判断するのが政権だが、何しろ「芸がない」。
その結果、国民が底力を発揮して、無芸政策のブレークスルーを始めた。
何をしても、コロナはますます蔓延し、大きな波のように通り過ぎていく。さすれば、コロナの気が収まる?

パンデミックに苦しんだ欧米では、もはやマスクもしない。コロナを特別扱いしないことで、日常を取り戻しつつある。日本は、コロナで自縄自縛し、G7の中で唯一、経済成長見通しがマイナスになった。
でも、大丈夫。日本人は、切羽詰まれば自ら動き出す。