魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

年齢詐称

2016年06月21日 | 占いばなし

18歳選挙権が始まる。この中で面白いのは、まだ、18歳になっていない17歳の人で、選挙日の翌日が18歳の誕生日の人も選挙ができる規定だ。
ちょっと聞くと不思議に聞こえるが、これが正しい誕生日の意味だ。

誕生日の年齢は、昔の数え年の場合、生まれた瞬間に1歳で、正月が来ると1歳、歳を取ることになるから、12月31日生まれは、1日で2歳になる。逆に、1月1日生まれの人は一年間1歳で、次の誕生日の正月に2歳になる。

現在の満年齢の場合、生まれた時は0歳で、月を数え、誕生日が来て初めて1歳になる。
この誕生日の意味を、普通、1年経ったと考えてしまうが、実は、1年と1日目という意味だ。
生まれた時間により正確な1年というわけではないが、日数で数える時は時間は切り上げて1日とする。(数え年と同じ発想の、数え日というわけだ)

例えば、22歳の誕生日の場合、それから1年間、「22歳です」と言うことになるが、実は、誕生日の前の日に、既に、正味22年間生きたのであって、22歳の誕生日は、22年間+1日目で、既に23歳目を生きている。

数え年から満計算になって、1年得をしたような気がするが、さらに、満の誕生日の意味をごまかして、1年サバを読んだ認識をしている人が多いのではなかろうか。

18歳の誕生日の前日には、18年を満たしているから、選挙権が生ずるわけだが、これを不思議に思う人は、無自覚のうちに「年齢詐称」しているのかも知れない。