魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

渡来海峡

2011年05月07日 | 星の流れに

生肉食中毒は、ビンラディン殺害と同じ、魚座の終焉現象だろう。
イスラム・テロが過去10年、世界を席巻したように、魚座関連は絶好調だった。

サソリ座の韓国も、当然、絶好調で、経済は日本をしのぎ、韓流ブームで、日本にも韓国料理が席巻していた。郊外を走ると、ここは何処の国なんだと思うほど、ハングルがあふれ、焼き肉や韓国料理の店が乱立している。

行ったことがないから、何が食べられているのか知らなかったが、肉の生食もブームになっていたらしい。
今回の焼き肉チェーン店は、本社も経営者も「」の魚座。
名前も「えびす」で魚座。サソリ座との相性はいいから、絶好調だったのだろう。
ところが、これまでの絶好調が、一転、どん底に陥った。

しかし、これは単に、焼き肉屋だけの問題ではない。
ネットビジネスの、行き過ぎが大きく関わっている。
ビジネスがサイバー化することによって、肝心な人間の持つ技術の部分が忘れられてしまう。「人間力」の欠落がおこっている。

情報のつじつまさえ合えば、人間の行為が機械的に行われるはずだという、油断が起こる。
絶好調の焼き肉チェーンは、ネット売買による肉の卸し購入を行い、人と人が対面で、調理の現場を想定した交渉をしていなかったと思われる。

飲食店の基本は調理場だが、強引なチェーン展開のつじつま合わせのしわ寄せが調理場に行っていたようだ。
本来、生肉メニューのようなきわどい食品を提供する店は、調理人のプライドにかけて、厳しい管理技術で見極めて調理することを前提としている。

ところが、チェーン展開を容易にするために、安全管理を肉の卸業者に依存するような「合理的」な経営をして、飲食業の基本を失念させていたし、また、ネット売買という新時代のツールがそれを可能にした。

時代環境が変わる中で、必ず行き過ぎの調整が必要になる。
肉の生食提供に関する規制や罰則が新しく設けられることになるが、
これは終戦後に始まった、フグ調理資格の条例に匹敵する。

キワモノ食いが、一般化すれば、それに基準を作らなければならないと言うことだが、フグにせよ、生肉にせよ、またも玄界灘のあたりから広がってきた。
日光東照宮の権現様のように、西をにらんでいなければいけない。