確か、アポロ11号の頃だったと思うが、(だから40年以上昔)
子供電話相談室に「宇宙人って、いるんですか?」と、小学生から質問があった。
すると、科学担当の大学教授が、ムキになって、
「そんなものはいません!」「第一、いたとしても、遙か彼方で、来ることができません」。『バカなことを言うもんじゃない!』と、叱りつけるように話すので、小学生がしょんぼりしていた。
ラジオを聞きながら、何かこの先生、個人的なイラ立ちがあるんだろうなあと思った。
世間のUFO騒ぎに、『無知な素人が害毒を流してケシカラン』と、日頃から、怒っていたのかも知れない。
あの小学生も、もう50歳を超えているし、先生は亡くなっただろう。
昨今の宇宙科学は、宇宙生命の存在が常識のようだ。
生命観の発展も寄与していると思われるが、隔世の感がある。
何はともあれ、産業革命パラダイムは、離陸する飛行機だ。窓の景色が変わり、あっと気づけば、人類は空に舞い上がろうとしている。
今この瞬間、離陸時が一番危険なのかも知れない。環境が激変する瞬間に、われわれはまだ、心の準備も身体の準備もできていない。
種子島
飛行機と言えば、今でも、飛行機が怖くて嫌いな人がいる。
代表は金正日だが、飛行機嫌いと高所恐怖症は必ずしも一致しない。
高所恐怖症は、直接「落ちる現実」が目の前にあるから怖いのだが、飛行機嫌いは、他力で「あり得ない状態」に置かれることが我慢できない。他力を信用できない。
高所恐怖症は、落ちてしまうかも知れない自分を信用できないのだが、飛行機嫌いは他力を信用できない。
しかし、どこまでを他力と考えるかは、慣れの問題がありそうだ。
金正日は鉄道なら怖くないらしいが、鉄道ができた頃には、ヨーロッパの文化人は鉄道嫌いが相当いた。当時の人にとっては、鉄道のスピードが、今の飛行機並みに「ありえない」ものだったようだ。
文明の利器が、新世界をもたらすと、それを受け入れられない人が必ずいる。似たようなタイプは、車に乗ったまま洗車機に入れない人で、
肉体的に対応できそうなことは怖くないが、自分の力ではどうにもならないものは怖い。(ウイルスや放射能なども)
こういうタイプは、既存のスーパー・パワーは信じるが、未知の仕組みは、それが手にはいると言われても、受け付けない。
時代の変わり目でも、感情的な反対派に回る。
種子島を知っていても、騎馬にこだわった武田軍のような人々だ。
頼りない種子島のような自然エネルギーは、使い物にならないとバカにして、討ち死にしても認めない。