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イケフェス2017【関西大学千里山キャンパスツアーその三】

2017-10-30 | イケフェス2017

キャンパスツアーは更に移動して、誠之館へ。

誠之館3号館は千里庵と呼ばれる和室で、茶道など学生のクラブ活動などに使われているそう。

村野藤吾設計の和室で部活なんて、贅沢だなあ。

しかし大学の建物ということで、部材にはさほどお金はかけられてはいないそうで、ベニヤなど簡素な建材が使われているとか。

 

 

この建物の雰囲気や屋根の形、以前見学した京都のウェスティンホテルの佳水園の建物に似てるなあ。

ゆるい勾配の屋根が圧迫感を感じさせず、周りの緑に溶け込む感じ。

 

 

こちらは誠之館2号館。

こちらも学生のクラブ活動の施設として使われているそう。

この2号館はコンクリートブロックで造られていて、1階部分はブロックの表部分が、

2階部分は裏側が表面に出され、遠目で見ても荒々しい壁面が見える。

 

 

ブロックの裏面が表に出された2階部分。

タイルと同じようにブロックも表裏が使い分けられていて、それによって建物の表情に変化を持たらせているのが面白いなあ。

  

 

そして誠之館2号館の前にそびえたつのはKUシンフォニーホール。

これまで見た校舎とはまた雰囲気の違うちょっと不思議な形をしたホール。

昭和38年建築当初は玄関入口の庇はなかったそう。

 

 

傾斜地に建てられていて、その横の階段を上がりながら建物を見学。

 

 

建物側面にもいろんなデザインがされている。

 

 

ガサっと丸く削り取られたような壁面も

 

 

非常階段と裏の出入り口

 

 

階段を上がり切ったところからKUシンフォニーホールの屋根を。

 

 

そしてその高台から次に見学する第四学舎の2号館講義棟を眺める。

横に長く、一見それほど特徴的でない建物。

 

 

下りてきて、建物の足元を見ると地面との間にわずかに隙間がある。

これは足元をすいて、巨大で長大な建物をより軽く見せるための工夫だそう。

 

 

こちらの壁面は第一学舎の煉瓦色のタイルとは違って白っぽいタイルでまとめられている。

目地は深めで、陰影がはっきりと出るデザインになっている。

 

 

ピロティにはガラスに囲まれたボックス状のスペースは男子トイレがある。

今は足元に覆いがかかってしまっているが、覆いを取ると、1本の柱がトイレを支えている状態になっていて、

ガラス張りのトイレが宙に浮いた感じに見えていたそう。

当時はそのガラスももっとスケスケで中の人影がわかるほどだったとか・・

遊び心のあるデザインだなあ。

 

 

隣の1号館との間につけられた渡り廊下

 

 

1号館には学術フロンティアセンターが増設されている。

こちらは増設することで1号館の建物に耐震の為のブレスなどを入れることなく持たせられるよう

耐震補強も兼ねているのだそう。

建物同士で支え合う、みたいなことができるんだなあ。

更に見どころの建物へ続く・・

 

 

コメント
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