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しょうざん峰玉亭

2014-09-16 | 建築巡り・街歩き【京都】


京都夏の特別公開中のしょうざん峰玉亭へTちゃんと一緒に訪れてきた。
庭園の入り口で受け付けを済ませて中へ足を踏み入れると緑豊かな美しい庭園風景が広がっていた。





北山からしょうざんへ3千本が移植されたという台杉と呼ばれる北山杉。
樹齢350年から500年の歴史を持ち、独特の姿をしている。
今まで杉といえば、まっすぐに伸びる背の高い木を想像していたけど、こんな風貌のものもあるんだなあ。





苔、紅葉の緑も美しい庭園。
紅葉の時期はお隣の金閣寺は有名だけど、意外と知られてないここの庭園は穴場ですよ、と案内の方がおっしゃっていた。





庭園を進んで行くと峰玉亭が現れた。
ウール地の着物を開発して世に広めた松山政雄氏が建設した「花と緑の観光工場」、しょうざんは
西陣の製造工場を中心にしたレジャースポットで当時、無料で開放されていたという。
その一角にある峰玉亭は昭和30年に3年の歳月をかけて建てられた迎賓館。
数寄屋造りの名建築だそうで、普段は非公開、この度9年ぶりの特別公開になったそう。





玄関たたきのタイルは織部焼





玄関の間は襖を開けるとそこには水屋があって、こちらでお茶を立て、各お部屋へ運んだのだとか。





栖鳳の間では狩野派のふすま絵が見られる。





床の間には竹内栖鳳栖鳳の間の掛け軸、珍しい南天の床柱、屋久杉の網代などみどころたくさん





天井などはふんだんに竹が使われている。
各所に花頭窓の変形の飾窓がみられた。





玄関にあった飾りも花頭窓の変形とおめでたい蝙蝠の文様を組み合わせたようなものだった。





栖鳳の間からお庭に目をやると、庭の風景が額縁に収まった絵のように美しい。
大きな一枚ガラスは昭和33年のもの。





廊下の床板は栃の木が用いられ、はだしで歩くととても気持ちがいいそう。
夫婦二人が並んで歩けるようにと幅が広く取られている。





こちらは吉井勇の間と呼ばれ、歌人吉井勇の額が飾ってある。
大きな変形の花頭窓がアクセントになり、一段高くなった畳の上では帯や着物が広げられ、商談の部屋としても使われたのだとか。





地袋と呼ばれる物入れの扉には今宮神社のやすら祭りの様子が描かれていて
扉上の大きな丸太は錆び丸太と言われ、雨うたせにしてわざとカビを発生させ、乾燥させるという加工を施したもので
面白い模様?がついている。





それにしてもどの部屋も天井がすごい、
さまざまな種類の竹が組み合わされた天井。





ごま竹、すす竹





中庭に敷かれたタイルも織部。





トイレも広々と豪華。
こちらにもやはり変形花頭窓が





最後のお部屋へ
こちらにも南天の床柱が見られ、





天井がまた凝りに凝ってた。





建物内を2周して、お庭へ出た。





酒樽をそのままお茶室にしたものもユニーク。





こちらは大徳寺から移築したお茶室、玉庵。





庭に出てしばらくすると豪雨が降り出して、あんまりゆっくりできないまましょうざんの庭園を後にしたのだった。


コメント
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