m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

御影のヴォーリズ建築

2009-08-29 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

神戸大学の後は御影へやって来た。
以前、旧乾邸や白鶴美術館へは訪れていたが、ヴォーリズ設計の小寺邸やセブンハーツなどなどはまだ見ていなかったので、ちょうど隣駅だったためついでにやって来た。





蘇州園というすごそうな邸宅レストランや武田薬品の武田邸の威圧感のある石垣の前を通り過ぎると現れた「セブンハーツ」建設当初はこの上にある小寺邸の小寺氏所有のものだったそうだが、現在はスペイン直輸入の家具屋「セブンハーツ」として使われている。





ショールームはご自由に見学を、というような看板があったが扉は堅く閉ざされている。
二秒ほど迷ったが、中を見学したい誘惑に駆られベルを押すと、中からお店のご主人らしき方が出てこられ、招き入れていただけた。
写真もどうぞ、とのことだったのでお言葉に甘えて・・
暖炉など内装も建築当初のままほとんどそのままの状態で築70年ほどになるという。
販売されている家具はスペインバルセロナから「バロッサ・バレンティ」という会社一社のものだけを取り扱われているそう。
このお部屋にしっくりと馴染んでいた重厚な家具たち。
後で頂いたパンフを見ると・・とても庶民に手の届くものではなかった;





二階もどうぞ、ということで階段を上がる。
階段の窓ガラスは黄色味を帯びたものであたたかい色合いの光が差し込んでいた。





意外とこじんまりした邸宅。
お話によると、建設後は借家として使われるなど外国人も住まわれていたそう。






階段上の廊下にヴォーリズらしい作りつけのクローゼットを発見。
中を開けてくださったが、細かく分類された引き出しが使いやすそうだった。





そしてこの入り口のドアも厚みがかなりあって、丈夫そうなもの。
一度塗りなおしをしただけと言われていた。





セブンハーツ外観。





屋根の瓦の色合いも同系色ながら色とりどりで美しい。
スペイン瓦に似せて日本で焼かれたものだそう。





そしてそのセブンハーツの上にあった「小寺邸」
小寺邸の別荘、六甲山荘は以前見学へ行ったことがあったが、こちらが本邸。
うわ~っ、と声を上げたくなるような・・独特なムードに包まれた館。
この日の曇り空に似合う?すばらしい館だった。










門柱の上の装飾的な外灯。





小寺邸の外塀の模様。

この後、甲南病院も見学した後はあまりに急な下り坂に転げそうになりながら帰途へついた。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする