転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



コロナ第7波、政府「行動制限考えず」 接種拡大へ(日本経済新聞)
『政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会は14日、足元の感染急拡大を受けた今後の対策について緊急提言をまとめた。検査の拡充やワクチンの3、4回目接種の加速などを求める内容だ。山際大志郎経済財政・再生相は「現時点では新たな行動制限は考えていない」と経済活動との両立を重視する考えを示した。』

行動制限は無いし、5~11歳のワクチン接種も努力義務でないので、
店は開いており同居家族以外との飲食も大宴会も可能だし、
夏になってから「熱中症予防のため」と称して、
学校現場中心に脱マスクを進めていたくらいだから、
未接種の子供たちがマスクなしで出歩いても、
世の中の感覚として、対策を怠っていると見なされる状況ではない。

しかし、
「現時点では新たな行動制限は考えていない」
と政府が言うのは、つまり、
「現時点では新たな休業補償等に持って行くことは考えていない」
という意味であって、
「イベント飲み会お出かけ全部解禁しても心配のない状況である」
と請け負ってくれているのとは、全然、違う。
現に分科会は
「ワクチン接種の加速化」「検査のさらなる活用」「効率的な換気の提言」
「国・自治体による効率的な医療機能の確保」「基本的な感染対策の再点検と徹底」
が実現できるならば行動制限を回避できる、という順序で話をしている。

特に、今、支配的なBA.5はこれまで以上に感染力が強いから、
うつる可能性もまた以前よりずっと高いし、
かりに重症化「率」や死亡「率」が相当低いとしても、
同時に大勢が罹患すれば、やがて時間差で、
死亡者もまた数として一気に増えることになる。
「コロナは風邪」はミクロ的にはかなりの人に当てはまるとしても、
マクロ的には依然として、インフル等とは比較にならない脅威だと
私は思っている。

私たちに行動制限はなくとも、医療リソースには制限がある。
今、新型コロナは2類感染症ではなく、
『新型インフルエンザ等感染症』に分類されており、
状況に応じて調整の効く扱いになっているのだが、
いずれこれが5類感染症に「落と」されたりしたら、
もはや全く特別扱いされなくなるから、
検査も治療も有料になるし、コロナ専用病床の設定もなくなり、
コロナだろうと風邪だろうと怪我だろうと区別なく、
病院がいっぱいになれば待たされ・断られるし、
保健所ももう、入院の調整などしてくれなくなるだろう。
私自身は、そうなっても自分が大丈夫という自信はまだ無い。

ということで、私自身、何もかも断って家に籠もる生活はしないが、
「不織布マスク着用」「手洗い励行」「3密すべて回避」を継続すること、
ワクチン4回目接種のタイミングを見極めること、
あとは、病院も救急車も応じてくれない事態を念頭に置き、
せめて熱中症になったり交通事故に遭ったりしないように、
注意して暮らすこと、……を心がけるしかないと思っている。
政府から方針が出ない以上、不完全でも自衛するしかない。

ただ、保育園~小学校における感染急拡大を受けて、
全国的に、小児のワクチン接種がこのところ急に増えたし、
若い世代の3回目接種も、各地の会場で予約枠が埋まって来ているので、
こうしているうちにいずれ、ワクチン接種率の高いポルトガルのように
感染は拡大したが重症者数は最少で済み、収束に向かう、
という流れになってくれれば良いなと、願っている。
公費での接種は現状、9月30日で終了することになっており、
コロナワクチンは、いつになっても無料で打てる訳ではないので、
今回の感染拡大が、迷っていた人たちにとってのきっかけになるなら
悪いことばかりではないかもしれない。

ポルトガル BA.5「感染者最大、重症者最少」収束へ(テレ朝news)
『エンリケ・バロス教授「死亡者の95%以上は、80歳以上の人で、かつ基礎疾患のある人でした。(感染が拡大した)5月は、ブースター接種をしてからかなりの月日がたっていました。すぐに高齢者に4回目のワクチンを提供したところ、瞬く間に重症例が減少しました」。』

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昨夜からの雨が続いていて、今朝もかなり降っている。
15日金曜日から三連休度外視の四連勤で疲れたが、
今日、こんな大雨の中、どこへも行かなくて良い境遇になったのは、
天の神様の下さったご褒美か(涙)。ありがとうございます。
コーヒーを淹れて、まったり(^^)。

昨日は神社の社務所番のあと、仕切り直して母のところへ行った。
今月7日から、母は認知症専門フロアに移ったのだが、
間取りはもと居たところと同じであるうえ、
家具類も持ち物もそのまま移動させたので、
室内はこれまでと全く同じで、私が見ても、何の違和感も無かった。
母本人もそう感じている様子で、昨日もまた、これまでと全く同様に、
車椅子からベッドに移ったばかりの態勢のまま、昼寝していた。
少々呼んでも起きないくらいよく寝ていて、気持ち良さそうだった。

しばらくして、何度目かに声をかけたところで母は目を覚まし、
「ああ…!あんた、来てくれたん(^^)!」
と嬉しそうに笑った。
うっとりと眠いときは心地よいものだが、母も機嫌が良かった。

 母「わたしゃ、もう、魂をどっかに置いてきたような気がするねん」
 私「ええて。ときどき思い出して、持って帰って来たらええねん」
 母「ふふふ。そやね。そいでええね(^^)」
 私「そうや。要るときだけ、魂、取ってきたらええねん」
 母「ほんまや、ふふふふふ」

父が日に日に回復していることを告げると、母は喜んでいた。
父が骨折で入院していることを覚えているかと尋ねると、
「覚えとう」と言っていたが、どうだろうか、オウム返しかもしれない。
それでも、父がリハビリしていることを話すと、
「我が儘な人かと思うて心配しとったが、人間、案外、
自分のおかれた環境に順応して、それはそれで、やれるものやね」
と、父の頑張りを評価していた。

総じて、昨日の母は穏やかで、愚痴もなく、
家に帰りたい等の話もなく、なんの不安も不満も無さそうだった。
外は暑いようやけど、ここは一年中、気持ちが良いし、安全やし、
どっち向いても同じような老人ばっかりやから、暮らしやすいし、
……とベッドに寝転んだまま、ニコニコしながら言っていた。

認知症フロアでは、食べ物等の差し入れは本人に直接ではなく、
必ず職員さんに渡して管理して戴くことになっているので、
昨日は、母の好きな和菓子「若鮎」を、賞味期限を記入して
詰所に託してきた。
毎日の午後、お茶の時間があり、毎月ひとり数百円の飲み物代を
集金されてはいるのだが、
本人の好みの菓子類や飲み物の差し入れがある場合は、
それを出して貰うこともできるのだ。
期限の切れたものを誤って食べる心配が無くなり、良くなった。

このフロアは、エレベーターホールとの境目に扉があり、
普段は施錠されていて、外からはドアノブだけで開けられるが、
内側からは職員さんに解錠して貰わないと、出られないようになっている。
認知症の人が主体なので、ひとりで出て行くのは危ないからだ。
母本人も「出口がわからへん」状態になるとどこへ行くかわからないので、
このフロアに移ったことで安全になった。


追記:父の病院から本日、電話があり、
父がリハビリを頑張っているので、効果が随分と上がっており、
もっと続ければ更に機能回復することが期待されるので、
当初の予定より、リハビリをもう少し延長したい、と言われた。
経過が想定より良いために、退院が延びるという……(笑)。

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