転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



・待ち侘びた休暇だ……(滂沱)。予定では今日から4連休。
やっと、やっと、連休のかたちでお休みを取ることができた。
きょうは冷やした部屋に籠もって、本を読んでいる(笑)。
テレビは勿論、語学以外のラジオも、音楽も、何も無しで
誰も来ず、それはそれは静かで素晴らしい。
このような御時世になっては、自宅で過ごす時間を増やすことが、
私のように無能な者にでもできる、最大の医療支援だと思っている。
出歩いたせいで熱中症になったり怪我したり感染したりする、
という事態くらいは、避けるように努めるのだ。
外に出て用事をする以外に選択肢の無い日もあるから、
せめて休日くらいは……。

・郷内心瞳『奈落の女』(角川ホラー文庫)を読み終えた。
拝み屋さんである著者のところへ、最初は相談客として来た女性が、
著者の提案もあって、様々な人から怪談実話を蒐集することを開始し、
やがて、それらをまとめた『取材レポート』を完成させ持って来てくれた、
という設定で、かたちとしては百物語的な怪談集なのだが、
見た目以上にボリュームがあり、実に読み応えがあった。
最初、あまりよく考えずに読み始めて、
「あれ?この話・この人は、なんだか微かに、知っているような……」
と思う箇所が途中からいくつか出てきて、半分くらい進んでから、
この本が、1年前に発売された『緋色の女』の続きなのだと気がついた。
郷内氏のはシリーズが複数あるので、無頓着に読み出すと混乱する。
今回の結末は、話がこれから更に展開することがわかる終わり方だったので、
おそらく1年後にまた、これの続きの『○○の女』(多分)が出るのだろう。
今度こそ、来年まで忘れないようにしなければ(^_^;。
こういうところで私は近年、自分の老化を実感している。
若い頃は、前に読んだ本の内容を忘れるなど、あり得ないことだったのに、
最近は、うっかりすると同じ本を二度買いそうになることすらある。
『この商品の前回の購入日は、20**/*/**です』とamazonが教えてくれる。
リアル本屋さんだと、気付かずにレジに並んでいるね(汗)。

・寝る前にホラーを読むのは精神衛生に良くないと考え(笑)、
布団の中では曽野綾子『夢に殉ず』を、ここ数日、久しぶりに読み直している。
曽野綾子なら精神衛生に良いのか、については異論もあるかもしれないが。
これは初版が1994年と書いてあるが、私は文庫になったものを、
今治か松山の古本屋さんで買ったのではないかと思う。
肯定的に描かれている登場人物たちは、誰も皆、ものごとを、
突き放して眺めることができる人たちで、著者の人生観が垣間見える。
私が曽野綾子を読むようになったのは高校生の頃だったが、
大学生になってもまだ、私は本当の意味で、曽野文学がわかっていなかった。
今ならわかるのか、と言われるとアレだが(汗)、
こちらもトシをとった分だけ、「そんな訳あるか!」というような不条理も、
「致し方なく、そういうものなのだ」と見ることができるようになった。
高校2年の夏休みの読書感想文に『誰のために愛するか』を選んだものだったが、
今にして思うと、あのときの感想文はあまりにも稚拙で表層的であった。
当時は一応、書けた気になって提出したものだったが、
「恥の多い生涯を送って来ました」のは、誰も彼も、だな(^^ゞ。

・COVID感染拡大が止まりそうもないので、
とりあえずKF-94マスクを買い足し、
更に、ロキソニン、メジコン、アズノールうがい薬、OS-1、
を、今後の、視野に入れておくべき自宅療養用に揃えた。
これらはいずれ、風邪でもインフルエンザでも必要になるものだし。
体温計とパルスオキシメータは元から2つずつあるので、
突然の故障や電池切れ!という心配は、ほぼ、ないだろう(汗)。
もしもの発熱時は、かかりつけ医もしくはコールセンターに電話、
のほか、徒歩圏内の発熱外来を二箇所、チェック済み。
連休だからと言って、ワタシは間延びだけをしている訳ではなく、
コロナについては、常に臨戦態勢であるっ(自画自賛)!

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