転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



某老人ホームから「ご相談したいことが…」と電話があった。
最近、母がボケ倒していて、夜と言わず昼と言わず、
たびたび、よその人の部屋に勝手に入るようになったのだそうだ。
母は普段、車椅子を足で漕いで移動しているのだが、
まったくもって、行動力のあるこった(^_^;。
本人が言うには、「出口がわからへんよんなって」。

母は、説明されて行動を正すことのできる状態ではないし、
母なりに一生懸命やっているのではあるが、
これが続けば、各室から苦情が出ることは必至で、
この際、認知症の人たちに特化したフロアに移ってはどうだろうかと、
今お世話になっているフロアのスタッフさんから、お話があった。
そちらに行けば、徘徊する人が普通にいる(汗)ので、
もっとスタッフさんの数が多く、始終、見守っていて貰えるし、
貴重品の管理等も、詰所の金庫でして貰えるとのことで、
自己管理が難しくなった人には、安心なようであった。

何より良いのは、そこのフロアに移れば、
以前、母が仲良くしていた某お婆ちゃまが、既にいらっしゃるそうで、
……先方が先に認知症になって、移ってらしたということである訳だが、
母としてはお友達と再会できて、またお喋りできる
(かもしれない、お互い覚えていれば)ということであった。
良くも悪くも、諸々、行ってみなければわからないことはあるが、
もとより、私がどうこうできるものでもないし、
看て戴けるなら、これ以上ありがたいことはなく、
それではそのようにお願い致しますと、返答した。

ときに、軽い脳梗塞などによる脳のエラーで、突然に混乱を来すと、
通い慣れた道や、住み慣れた自宅でさえも、
どう進んだら帰れる・出られるのかが、全くわからなくなる、
という症状を起こすことがあり、これは高齢者でなくともあり得る。
健常者と見えた人がいきなりうろうろし始める訳で、
一体何をやっているのかと、周囲は呆れるような状態だが、
本人は深刻に混乱しているのである。

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まあ、母のは、仮に無症候脳梗塞があるのだとしても
こういう発作的な混乱状態とは違うようだし、
年齢が年齢なので、致し方ないかと思う(汗)。
前もあったが、「はよ帰って御飯せな」という気分になって、
出口を探しているのだろうか。
父が骨折で入院して、突然に目の前から消えたので、
環境の変化が、なんらかの影響を与えた可能性もありそうだ。


追記:父は現在は入院中でホームに居ない訳だが、
今後もし順調にリハビリが進んで、例えば車椅子使用なら生活できる、
という程度にまで回復したとしたら退院することになる。
父は現状であれば、母ほどには認知症が進んでいないので、
これまで居たフロアでも特に問題なく居られるのではあるが、
そうすると、父と母は当面、別々のフロアでお世話になるのだろうか。
……とスタッフさんに尋ねたら、そのようになる、との返答であった。
父のほうもアルツハイマー型認知症の診断はついているので、
なんなら母と一緒に認知症フロアに移っても良いのではとも思うが、
父の入院期間でお互い、離れている状態が出来上がったから、
これはこれで、なんとかなるのかね(^_^;??
別に2人は仲睦まじい訳でも全然ないから、どうでもいいのか(爆)。

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