転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



実家の縁側のカメムシ一掃の日だったので、朝から行った。
全国各地からCOVID-19が出るようになったので、もう最初からタクシー往復。
ダス○ンさんに来て戴いて、縁側の清掃と、床下のシロアリ診断をして戴いた。
縁側から座敷にかけては、カメムシを取り除きバキュームをかけて貰って、
それはもう、見違えるように綺麗になった。有り難いことだった。
縁側の徹底的な清掃なんて何十年ぶりか。

 

その作業を待っている間に私もあちこち掃除したり片付けたりした。
洗濯機の前から、意味不明なガラクタの乗ったワゴンをどけて、
ランドリーラックから山ほどの箱や籠、様々な種類の布類を下ろし、
それから、洗面台の横のチェストを開けて、「うへ~~…」と脱力した。
そこには、使いかけの洗濯洗剤やスプレー、洗顔料、固形石けん、
シャンプー、リンス、景品?の小分け粉末洗剤、等々が、
うんざりするほど詰め込まれていたからだ。
これこそ、片付かない暮らし方の典型的な光景ではなかろうか。

一見すると、まあまあきちんと収納しては、あるのだ。
しかしどれもこれも開封済みで、途中まで使った品々だ。
なぜ、これらがことごとく使いかけのままなのか知らないが、
何が何本あったか、当人たちに把握できなくなっていたことは明白だ。
「でもまだ使える」「いつかまた使うかも」と思ったのだろうか。
多分、ここに十分なスペースがあり、なんとなくぴったり埋まったので
両親はそのことで気分的に一区切りついてしまい、
以後、ここを触らなくなっていたのだろう。それから何年?何十年?

洗剤なんて、今使用中のもの以外に予備がもう一本あれば、
或いは詰め替え用の袋入りのがあれば、
もうそれ以外に何も要らないではないか。
洗顔料だってどうして何種類もあるのだ。
一体、顔の洗い方が何通りあるというのかっっっ。
開けてみて気に入らなかったのなら、
あるいは何かのきっかけで他のものを使い始めたのなら、
前のは見切りをつけて、捨てとけよ(--#)。
勿体ない?では何種類も順番に使い切る計画があったか?
捨てずに、品質劣化するまで観察しながらとっておくのが供養になるとでも??
固形石けんについては、もらい物などで多少だぶつくのは理解できるが、
それにしても洗面台の下や抽斗に入りきらない量になっているのに、
始末もつけず、ただ保管していて、この先どうなると思っていたのだろう。

この、ごちゃごちゃの洗剤類は、つまるところ皆、廃棄すべきものだ。
とっておいても、全く、なんの意味もない。
不潔で片付かない、という害だけだ。
だいたい、入れる場所があるからこんなに訳のわからないものが増えるのだ。
このチェスト自体、捨ててしまえ!と私は噴火した。
こんな不要な収納家具があるから、その背後にまたゴミや埃がたまるのだ。
「デッドスペース利用」とか「隙間収納」などという考え方に
私は元々、好意を持っていない。
そんなものを買ったり設置したりするより、今ある収納だけでおさまるように
持っているもののほうを捨てて量を減らせないかを、先に検討すべきだと思う。
そして、一旦捨てたら深く反省して、二度とよけいなものを買わないことだ。
まだ使えたかもしれないものを大量に捨てることについてぐずぐず思うより、
そんなに処分せねばならない買い方をしたことのほうを、反省すべきだ。

ちなみにチェストの上の段には、父の肌着が入っていた。
父の部屋にも肌着を入れる箪笥があるというのに、
なぜあちこちに、似たような肌着を置いているのかと呆れた。
いや、想像はつく。以前、ここは脱衣場も兼ねたスペースだったので、
入浴後にすぐ着るために、この場所に肌着を収納していたのだ。
父の部屋の方は、もっと高齢になってから、入浴が億劫になったために、
寝る前にすぐ着替えられるようにと考えて、
ほかの部屋で余っていた箪笥を持ってきて設置したのだろう。
何しろこの家には、箪笥なんて何棹も何棹も、シぬほどあるのだから(--#)。
そしてそのときは、脱衣場の肌着を引き揚げてくるのは面倒だったから
放置したのだ。多分。

抽斗の中の洗剤や洗顔料がなくても何も困らないことがわかった時点で、
抽斗の中身はすべて捨てるべきだった。
脱衣場で着替えをしなくなったのなら、もとの肌着や収納家具は処分すべきだった。
そんなもの、終活でもなんでもなく、極めて日常的な整頓ではないか。
時間がなかったという言い訳はできない筈だ。
父が60歳で定年になってからでも、完全に老いるまで、20年はあった。
我が両親は性格的に、あれもこれも、ことごとく、捨てられず、
そこへおあつらえ向きに、古い一軒家がひたすら広かったために、
家じゅう、ここまで汚くなり、収拾が付かなくなったのだ、と私は改めて理解した。
そして、今、これほど辛辣に両親の暮らし方を批判する私が、
いつか、自分も家を汚すようになったら、そのときこそ
私は救い難く老いぼれたのであり、もう、自立した生活は無理、
ということだなと思った。

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ときに、床下シロアリ診断をして戴いたところ、予想どおり、
母屋のほうはシロアリの蟻道みたいなものがあちこちにあり、
木部はかなり食われた跡があることがわかった。
ただ、シロアリ本体は見つからなかったので、
今は虫は居なくて、以前、荒らされた跡が残っているだけかもしれなかった。
費用は作業面積に準じるとのことで、とりあえず、古すぎる母屋は見捨てることにし、
ほかの、特に新しい部分に累が及ばないように、
玄関から増改築部分にかけてのみ、シロアリ駆除と予防薬散布をして戴くことにした。
見積もりでは、15万円ほどで高かったが(汗)、5年間有効とのことで、
1年3万円、……これはさすがに、父に出させようと思った。
この件については、また後日。

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