転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



数日前、ポゴレリチの東京公演チラシがUPされた。
イーヴォ・ポゴレリッチ― The Legendary Romantics(PDFファイル)(KAJIMOTO)

これにより、二つのことが新たに確認できた。
まず、5月7日の協奏曲のほうは、どちらも弦楽合奏版であること。
指揮:山下一史と先日既に発表されていたので、オーケストラかと思っていたが、
室内楽規模の演奏で、なおかつ指揮者が必要ということだ。
考えてみたら、ポゴレリチだから、それはそうよね(爆)。

それからセット券というのは、7日の協奏曲と9日のリサイタルの両方で
同じ席を確保する「マイシート」(S席)の設定になっている、
ということも、このチラシにより判明した。
熱心なファンならここで良席を押さえたいと考えるだろうから
両日S席予定の場合は、セット券がやはり有利なのだろう。

……と、どこから見ても『熱心なファン』以外の何者でもない私が言うのも
なんだかおかしな話なのだが、しかし私もこれはこれで迷っているのだ。
先にLFJ金沢を聴くことになりそうなので、あとの週の名古屋も考えると、
東京二公演とも聴こうというのは、滞在日数的に無理過ぎるよなあ、と。
これで娘が首尾良く関東の大学にでも入ってくれれば、
次の来日からは私は東京に入り浸りますけど、今年は、まだちょっとね(逃)。

しかし何より感心したのは、今回のチラシには、
ほかのアーティストだったらあり得ない但し書きが、ちゃんとついていたことだ。
ポゴレリッチの演奏は通常より時間がかかる場合が多いため、
終演時間が遅くなる可能性がございます。


さすがだ、KAJIMOTO。
特に夜の演奏会の場合、終電のことがあるから、これは考えておかないといけない。
2010年のサントリーホールでの公演なんて、どんだけ長かったことか。
どこを弾いているのかも(聴衆に)わからなくなるほど、
長い長い長い長い長い長いショパンのロ短調ソナタの間、
目を凝らしてなんとか腕時計を読もうと苦心していたお客さんが、
客席でひとりふたりでなく目撃されたものだった
(しかもこれがまた、尋常でなく真っ暗なのだ、ポゴレリチのリサイタルは)。
非常識な演奏会だと、休憩時間にキレている人もいた。

そして、あの東京公演では、前半だけでも拷問に等しいほど長かったのに、
後半には更に、曲目が追加されたのだった。演奏者の希望により。
それはブラームスの間奏曲 作品118-2だったが……(汗)。
その翌日、福岡に移って同じプログラムのリサイタルが行われたのだが、
東京で増えたブラームスは勿論、福岡でも最初から演奏曲目に入っており、
そのうえ、信じられないことに、福岡では休憩時間がなくなっていた
『この公演には休憩は一切ないから今のうちにトイレを済ませておくように』
という内容のアナウンスが(もっと丁寧な言葉でだが)開演前にあったものだ。

ということで、
演奏は基本的に激遅、
にも関わらず、当日になって演奏曲目が突然追加される可能性があり、
場合によっては、休憩なしになるかもしれません。
何卒、ご了承下さいませ<(_ _)>。

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