転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
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HN「転勤族の妻よしこ」、筆名「山田亜葵」。家族は、転夫まーくん(またの名を「ツアコンころもん」)、転娘みーちゃん(1995年生まれ。首都圏在住。会社員)。
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絨毯 展示会2
ハウスキーピング
/
2010年11月01日 17時35分46秒
四年前に入居したときからの懸案である、
ダイニングのカーペットをいよいよ決めることにして、
いつもお世話になっているインテリア・デザイナーの某氏に案内して頂いて、
某家具店主催の絨毯展示会を見に行った。
と言っても展示内容のほとんど全部は、私にはただの「目の保養」で、
うちに関係のある品物は、いわゆる機械織りの大量生産品のほうだった。
最初は、使用場所がダイニングだし、いくらこすっても大丈夫な、
ポリプロピレンの頑丈そうなヤツにしようと思っていたのだが、
売り場で見たら、ウールのカーペットの中に、
とても気に入った模様のがあったので、それに決めた。
我が家のダイニング用のサイズのものは取り寄せになることが判明したが、
もともと急ぐ話でもないので、発注して貰うことにした。
ポリプロピレンでなくても、ウールの敷物もかなり丈夫なのだそうだ。
家の中でも靴をはいている欧米の人たちが発達させたものだから、
靴下で歩く日本家屋で使えば、孫子の代までもつくらいだということだった。
そういえば今年は、
夏前にも絨毯展示会を見に行っていて
、
あのときはまだダイニングのほうは決心がついていなかったので、
主として玄関マットを見せて貰ったものだった。
あれから我が家の玄関には、相変わらず、
足ふきマットにケの生えた程度のものが敷いてあって、
これもいつの日か多少は綺麗なものに替えたい、と思っているのだが、
なかなか、機会が(先立つものも)ないままだ。
今の私には無縁の話だが、6畳敷きほどのナインのカーペットになると、
手織りで仕上げるには長い長い年月がかかるもので、
製作途中で織り子さんが亡くなる場合もあるくらいだそうだ。
しかも手作業での仕事は緻密を極め、ミスひとつで作品全体が駄目になるので、
織り手にとっても、そうしたものに取りかかるのは決心の要ることだ、
と、某氏は案内をして下さりながら、いろいろと聞かせて下さった。
その長期間の手織り作業の途上には、事故的にも様々なことが起こり、
例えば柄が微妙に歪んだだけでも、その時点で著しく商品価値が下がるし、
洗ったりする途中の処理の工程で失敗することなどもあり、
何年も精魂傾けたものが水泡に帰するリスクは常にあるとのことだ。
だから織り子さんたちにとっては、玄関敷き程度の小さなマットを
短いサイクルで仕上げるほうが実入りが良く、確実であるわけで、
大物はそういう意味でも、あまり大量には入って来ないのだそうだ。
ただ、今は円高なので、まとまった金額のものになれば、
買う側の日本人にとっては恩恵も実感できる、ということだったけれど。
また、中国では最近、機械化が非常なスピードで進んでいるので、
伝統ある中国緞通は手織り職人さんもその後継者も激減しているらしい。
雰囲気だけ再現した緞通風の機械織りカーペットは出回っても、
本当に価値のある中国緞通は、いずれ近いうちに骨董になって行くようだ。
古典的なペルシャ絨毯同様に、古いものほど高値がつくようになり、
一部のコレクターだけが所有するようになるのだろう。
……というわけで、うちにはナインも緞通も関係はないのだが(笑)、
来月後半には、やっとダイニングテーブルの下に敷物が来ることになった。
1万円しないような激安品だと、見てもわかるほど柄が荒いし、
何より、毛と毛の間にゴミがすぐたまり、かえって掃除が大変になるので、
今回は私にしては思い切り、○万円程度を投資することにした。
きょうのカーペットを気に入ったのは色合いも勿論だが、
やはり、何をこぼしても、模様がたくさん入っている御陰であまり目立たない、
という点だった。
織り子さんどころか、機械が聞いても怒りそうなチェックポイントだった(逃)。
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