転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



・氏神さんの前夜祭
実家の村の、神社の例大祭だったので、朝から手伝いに行った。
例年、うちの村では、この日は親類縁者が本家に集って、
朝から総出で、煮染めや押し寿司、酢の物などを作るのだ。
私が子供だった頃は、餅も自宅でついていたのだが、
最近はさすがにそれは止めて、餅屋で買って来るようになった。
今夜は前夜祭で、式典のあと夜には神楽がいくつもあり、
明日の昼が本祭で、余興として御輿や俵もみ、餅まき等がある。
勿論、私は明日も手伝いに行かねばならない。

・貴重な証言(?)
作業をしながら叔母が、何かの拍子に興味深いことを言っていた。
それは昭和22年の小学校の教科書の話で、
当時は国語と算数しか教科書がなく、しかもそれらは
新聞より大きな紙一枚で、各自、家に持ち帰って、
ページごとに切り離して閉じて来る、というものだったそうだ。
叔母のところは、きょうだいが多かったけれども父親が教育熱心で、
きちんと製本をしてくれたうえ、厚紙の表紙までつけてくれたが、
家でそういうことをして貰える状態でなかった子もクラスにいて、
いつまでも大判の新聞紙状態のままで学校に持ってきていて、
なんとか切り離しても、閉じて来ないのでバラバラだったということだ。

・ボケた話
母が体験談として語っていた話なのだが。
あるとき、電話が鳴ったので出たら、
『こちら○○インターナショナル・×××・マーケティング・△△ですが』
などと、若い女性が高い声で、カタカナの羅列になった会社名を言った。
セールスかな、と思わないではなかったが、それより母は一度では把握できず、
母『は?もう一回、言って貰えませんか』
女『○○インターナショナル・×××・マーケティング・△△でございます』
母『は』
女『○○インターナショナル・×××・マー……』
母『○○インターナショナル、まではわかったんですが、それから?』
女『○○インターナショナル・×××・マーケティング・△△』
母『はあ、……え~っと……』
というような問答を繰り返しているうちに、相手が突然、
『もういいです』と憮然として電話を切ったそうだ。
決してフザけていたわけでもウケを狙ったわけでもなく、
ましてや押し売り撃退を試みたのでもなく、本当に聞き取れなかったのだ、
と、母は真面目に言っていた。
それは素晴らしく良いテだ・今度から使おう、と叔母と私は笑い転げた。

・餅
祭りの楽しみでありご馳走のひとつであるのが「餅」だが、
餅といえば、毎年、お正月には高齢者が餅を喉につまらせて救急搬送、
というニュースが必ず出ることもあって、私は最近、心穏やかでなかった。
もうできるなら、実家の80歳超の両親は、今年から餅など食べないほうがいい、
と内心思っていて、それを言ったものかどうか、このところ迷っていたのだ。
しかし私が何も言い出さないうちに、きょう、母が衝撃の事実を口にした。
「おとーさん(←私の父)はねえ、毎朝、味噌汁に餅入れて食べはるねん」
えええ~~。正月じゃなくても祭りじゃなくても、年中食べていたのか!
「やめてよー、ノドにつめたりしないでよねー」
と私が冗談っぽく言うと、叔母が、
「こんにゃくゼリーのほうが絶対安心よぉ。規制するってしつこう言いよったよね。
あんな言うんじゃったら、餅のほうが怖いわいね。餅は、そろそろやめんさい」
と変なところで社会風刺のきいた(爆)ことを言っていた。

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