転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



今朝、主人の観ていたテレビの星占いでは、
私「カニ座」は12星座中12位、つまり最悪の運勢だった。
トラブルが続出する的なことが書かれていて、
ラッキーアイテムは『割り箸』、
幸運のおまじないは『前髪を少し切る』、だった。

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星占いを見終わって主人が出勤し、私もすぐ家を出た。
きょうは、11時開演の宝塚月組バウホール公演を観る予定で、
間に合うためには8時台の新幹線に乗る必要があったからだ。
広島駅に、のぞみは予定通り来た。
朝食をとっていなかった私は、駅弁を買って乗ったのだが、
封入されていた割り箸以外に、売店でも割り箸をつけてくれていて、
期せずして、ラッキーアイテムを手に入れてしまった(苦笑)。

私が朝急いで宝塚に向かうときの乗り換え手順は、
新大阪まで行ってそこから特急でJR宝塚へ直通、
というふうに、毎回決まっている。
新大阪からJR大阪に行き、梅田を経由して阪急で宝塚南口に行くとか
新神戸で降りて三宮に向かい、阪急に乗って西宮北口乗り換えとか、
いろいろと試みた結果、結局は、乗り継ぎさえ良ければ、
JRで特急利用が最速であることを私はかなり以前に発見したのだ。
今朝も勿論、そのつもりだった。

ところが。
新大阪に降りる直前になって、車内アナウンスで、
琵琶湖線で人身事故・京都線で線路内侵入、と二件のトラブルがあり、
JR福知山線にも影響が出ている、ということがわかった。
新大阪に降りてすぐ、駅員さんに特急は来るかと尋ねたら、
「遅れはない」という返答だったにも関わらず、
案の上、待っても待っても、予定の特急は来なかった(汗)。
こんなことなら、新神戸で降りて阪急に乗るべきだった。

前髪を少し切って来なかったのは失敗だった
変な顔になるだけだと思い、相手にしなかったのだが。

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結局、28分遅れで、JR宝塚に着いた。
バウホールに駆け込んでみたら、
なんと、本日はビデオ撮影の日だった(大汗)。
すっかり開演してから、暗い客席を、案内嬢の後ろから、
ヨタヨタと入っていく、私のデカい後ろ姿は、
きっとカメラに入ったと思う。
カットされていることを祈るのみ。
申し訳ありませんでした。
割り箸は、つまり全然、効果なかったぞ(涙)。

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舞台は、とても面白かった。
二人の貴公子パラモンとアーサイトは、
従兄弟同士で、似た者同士だが、その存在感は明らかに陽と陰、
二人の運命は、そこかしこで暗示されていて、
それを演じる龍 真咲と明日海りおが、また実にハマり役だった。
下級生時代の瀬奈じゅんと霧矢大夢みたいな雰囲気があって、
「宝塚」として受け継がれていくものが確かにあるのだなあ、
とオバさんファンとしての感慨があった。

しかしなんと言っても私の今回のお目当ては、
萬あきら・磯野千尋の両氏が並んでご出演だったことだ。
こんな素敵なオジサマが今時、どこの世界にいようか。
私はこのお二人には魂を捧げても良いほど惚れ込んでいるので、
同じ作品に出ておられるということだけでも嬉しかったのだが、
役柄としても、今回はアテネ公爵テーセウスと、その親友ペイリトオス、
という配置で、豪華な舞台姿に改めて惚れ惚れしてしまった。

ニの線もできる上級生、あるいは専科の職人的男役、
という存在が、今の宝塚歌劇団にはこのお二人以外にはほとんどなく、
その点だけが大変残念であることを、きょうの舞台で痛感した。

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