大和ミュージアムの向かい側の海上自衛隊呉史料館にも行った。
未だに、日本の近海には機雷が数百も残されていること、
海上自衛隊による撤去作業が、今も継続中であること、
等を、私は今回、恥ずかしながら初めて知った。
数年前まで現役で使用されていた、潜水艦『あさしお』が
内部もそのままに展示されていて、
実際に入って見学できるようになっていた。
通路も居室も、とにかく狭いことに驚いた。
乗組員の寝室など、昔の電車三段式の寝台列車みたいで、
三段ベッドのどの段も、起き上がって座ることも出来ない空間しかなく、
ベッド幅も、とても80センチは無さそうに見えた。
閉所恐怖の人間には、最初から務まらないことが明白だった。
船内の係員の方の説明によると、
事故や災害や攻撃に遭った場合、被害を最小限に食い止めるために、
最初から開口部となる箇所はできるだけ小さく設計されている、
とのことだった。
「こんな細いハッチで、本当に通れるんですか」
という観光客の方の質問に、係員の男性が、
「今まで、通れなかったり、詰まったりしたヒトは、いません」
と笑顔で返答なさっていた。
うちの娘がこのままタテヨコ育って、海上自衛隊に入隊したら、
『潜水艦に入ることが出来なかった、最初の人間』
として歴史にその名を留めるだろう、
と主人が言った(殴)。
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