転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



午前中、仮装ぴあにすと様が寄って下さって、
いろいろお話をして大いに笑い、大変楽しかったのだが、
ついでに、うちの某ヤマハのアプライトを弾いて頂いたらば、
「湿っている?」
「フェルトが新しいというか、ほわんほわん」
「音は合ってますね」
「ちょっとフタあけといたほうがいいですよ」
とさすがのご指摘だった。

そーなのだ。
うちのピアノは、購入したのは約十年前だったのだが、
なにしろ長年の官舎暮らしで、
近所迷惑になるからと全く音を出せなかったので、
私がお稽古に通い自分なりに熱心に弾いていた頃でさえ、
必ず消音ユニットを使っていたのだ。
結果、弾いても実際にハンマーが弦を叩くことが無かった
(消音ユニットは、鍵盤を叩いたときにハンマーが弦の直前で止まり、
それゆえに外に音が出ない仕組みになっており、
ヘドフォンから聞こえるのはサンプリングされた『作り物』の音だ)。

更に、せっかくマンションに移ったというのに、
この三年ほどは私のほうがピアノを弾く習慣から離れてしまい、
ピアノに全然触らない日のほうが多くなっていた。
あとは娘がたまに、アニメの曲などをイタズラで弾く程度だが、
彼女は私に聴かれたくないために相変わらず消音ユニットを使うので、
前述の通り、実際には弾いたことになっておらず、意味なし。
それでも調律だけは年に一度して貰っていたので、
かろうじて『音が合っている』だけの状態だったのだ。
ああ、十年このかた、なんと無意味な新品状態を保ってきたことか。

つくも神じゃないが、ピアノに神様がいるなら、
うちのアプライトの神様は、あまりの貧乏くじ状態に、
おいおい泣いていらっしゃるに違いない。
『最低でも、音を出すのが楽器の仕事なのに~~~』
とピアノは私を恨んでいるかもしれない(汗)。

・・・と思ったら、にわかに、夜うなされそーな気になってきたので、
これからは、ちょっと真面目に練習しようと思った。



追記:晩には従妹の演奏会があった。
今夜は協奏曲で、モーツァルトのジュノームだった。
なんというか、・・・これが、素晴らしかったのだ。
良い夜だった。満足だ♪

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