梶本音楽事務所から情報誌『KAJIMOTO Concert』11月号が届いた。
これはカジモトイープラスに入会すると毎月送られてくるもので、
ここで扱っている演奏会の案内やチケット情報が掲載されている。
当然、1月に来日が急遽決まったポゴレリチも、今回は載っていた。
『絶賛か、批判か!弾く度に論争を巻き起こす、極限の美。
イーヴォ・ポゴレリッチ・ピアノ・リサイタル
1/19(月)19:00 サントリーホール』
確かに、彼の演奏は書かれている通りのものだと思うし、
もしも将来、ポゴレリチが弾いて、皆が「とても素敵な演奏だった」などと、
一様に褒めて納得、という日が来たら、彼はオシマイだろう。
「一体なんだ、これは!」「到底、認められない!」
と拒絶反応に近い不快感を示す聴き手と、
「彼以外にこのような演奏ができるピアニストは居ない!」
と病みつきになる人間とが、同時に存在してこそ、
ポゴレリチならではの演奏会だという気が、ファンの私でも、する。
それくらいのものを突きつけて来るようでなくては、
ポゴレリチではないのではないか、と。
だが、広告にあった、次の件には、笑った。
『今回は、ヨーロッパで行われている
50歳記念コンサートの合間を縫って突然の来日が決定!
崩壊寸前の極限を究めた演奏に
ご期待ください!』
世界仰天ニュースに出られそうなポゴ氏であった。
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