転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



実家の村で、秋の例大祭があったので、行った。

いやもう、昨日の疲れで私はきょうもヘトヘトのままで
できることならお布団にくるまってごろごろ過ごしたかったのだが、
うちの実家のあたりではアナタ、祭りというのは大変な行事なのだ。
村に入った途端、どこの家からもほとんど必ず国旗が出され
(それ自体は祭りだからではなく『文化の日』で旗日だからだけど)、
あちこちの田んぼの間の道には、御輿唄を歌いながら待機する、
地区ごとの御輿や俵、そして村中どこでも、はっぴを着た人、人、人、
神社の正面には、「奉祝 天皇陛下御即位二十年」の垂れ幕だ。

なんだかもう、今でも、こーゆー世界があったのね、という。

しかしビックリしたのは、若い人がとてもたくさん来ていたことだ。
うちの村限定で言ったら、どこの家もほとんど60代以上の人しかいない、
というくらい、明らかな高齢化が進んだ地域だというのに、
祭りになると、小さい子供の手を引いた若い人たちが、
どこから湧いてくるかというくらい、大勢集まっていた。
神社のおばちゃん(というか、おばーちゃんだ、80歳だから)に訊いたら
昨日の神楽のときなんかもう、参道にまで人がギュウギュウで、
歩けないほどだったとのことだ。

こういう、小さい村の行事が賑やかになるのは、良いことだなと思った。
廃れるしかないような地域だと私は思っていたのだが、
若い人たちは、ここに神社があることを、ちゃんと知っていてくれるのだ。

それにしても、標高の高い村だけあって、きょうはとても寒かった(--#)。
ちょっと御輿や俵揉みを眺めていたら、すっかり冷えてしまった。
が、近所のおばちゃん(じゃなくて、おばーちゃんだ、70代だから)は、
「昔ぁ、祭りの頃には、はぁ、歯の根が合わんくらいで、
さぶいのぅ思いよったが、今頃はぬくいけ、ええよね」
と言っていた。そうだったっけ。
もう村を離れて長いので、私はそんなの、すっかり忘れたぞ。
私は、マチのもんはと誹られてもいい、寒いのは駄目だ(--#)。

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