裏岩手縦走路の下草刈りはモッコ岳から大深山荘まで終わったところですが、最近外国人のトレッカーも意外にお越しいただいているので、ローマ字表記の看板取り付けも随時行っているところです。今日はそれ。
このところ毎年下草刈りを行っている裏岩手縦走路は、藪漕ぎのストレス無く歩けます。嶮岨森から北側の景色。
嶮岨森から南側の景色。雄大な景色と孤独と静寂。まさに裏岩手縦走路!
嶮岨森山頂付近には、ハクサンシャジンが咲いてます。紫色の花が咲き始めると、秋近しという風情漂う。まだ7月ですけどね。
薄紫色のハクサンシャジンもありました。稜線上にはアキアカネが乱舞し、気温が下がるにつれ、トンボの群れも下降し始めることでしょう。
クルマユリのオレンジ色が、静かなトレイルに彩りを添えてくれます。
作業の後、大深湿原へと様子見にいくと、、、
あれっ!?誰かに見られている気配?
よっ!!そんなに近くにいらっしゃったとは!最接近で5mぐらいでしょうか?
おそらくハクサンボウフウの根っこをお食事中のところ、お邪魔したようです。私が気づかずに通過するのをじっと息を殺して隠れていたのに、発見されてしまいました!
それ!逃げろーっ!・・・・って逃げているのはクマです。
湿原のキワのところで、私が立ち去るのを待っているようです。
しばらくじっとして観察していると、警戒態勢が徐々に解かれ、動き始めました。
警戒感は無いようなので、もうしばらく観察を試みる。
最後は、可愛らしく木に寄りかかるポースで決め!昼は登山者が来るから、夕方以降にゆっくりお食べ。
毎度のことですが、クマに遭う時は、多くの場合かなり至近距離です。ただ、多くの場合、クマのほうから距離を置こうとします。里に近いところにいるクマはそうでない場合もありますが、山奥に棲んでいるクマに関しては、慌てず騒がず、クマを刺激するような急激な動きをしないことだと思います。
基本的に八幡平はどこを歩いても、クマに遭う可能性はあります。ですが、そう容易く遭えるものではありません。もしも遭えたらラッキーぐらいの気持ちで歩いてくださいね。
大深湿原に現れたクマ
今日畚で、ローマ字表記の看板見てきました。ありがとうございます。
撮影は二の次で、不測の事態にならないように。
ローマ字表記看板気がつきましたか!
ありがとうございます。
何度も遭ってるから慌てず騒がずやり過ごす自信はあります。というかそうしないと危ないし。
でもとどまって撮影続行は無理だ…
撮影は、クマも人間も適正な距離感でいることですかね。。。クマは基本的に臆病な動物ですが、人里近くのクマなど、人慣れしているものはやはり危険です。
昔、大雪の白雲岳の避難小屋近くで、追っかけられたことがあります。.
前日は、至近距離から撮影していて問題ありませんでした。翌日も同じ個体が現れましたが、進路を塞ぐように撮影していたところ、相手を刺激してしまったらしく、急に歩みを速め、こちらに向かってきました。
同じ個体でも、こちらの出方により反応は変わります。相手を刺激しないことですね。
勘弁してください・・・
人慣れクマがいちばんこわい。でもツキノワグマとヒグマでは、わたしはヒグマがものすごく怖いです。すーさんはちょっと格がちがいますね・・・
昔、パキスタンの山奥のシャンドゥール峠を越える時、たまたま乗り合わせたサングラスに口にバンダナの男がカラシニコフを携帯。肩に担いだカラシニコフの銃口がつねにこちらを向いている。ジープのドライバーからグルなんじゃないかと目的地で下りるまで、生きた心地がしませんでした。
このへんでお開きにして、こんどお邪魔したときにまた聞かせてください…